チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年10月10日

チベット人女性制作ニュー・フィルム<SEEDS>その他

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9.10.09 Tipa Hall <Seed> 上映会” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a>昨夜ダラムサラの上の方にあるドラマスクールのホールで、若いチベット人女性が制作した新作ビデオの上映会が開かれました。<br />
題名は「SEEDS=タネ」です。<br />
すでにネットに上がっていますので是非以下へ。<br />
確か25分ぐらいでした。<br />
<a href=http://www.seeds-thefilm.com/en/index.html

作者は後で写真とともに紹介します。

9.10.09 Tipa Hall <Seed>JJI Exil Brothers” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a><br />
映画の上映会と思っていったところ、その前座として檀上にはまず懐かしい地元の草分けハード・ロック・バンド、<JJI Exil Brothers>が登場しました。<br />
このバンドはもう軽く10年以上前からダラムサラで活躍し始めていました。<br />
数々のチベッタンロックの曲を世?に発表しています。ラップが始まる前にすでに曲の中に「じゃべり」を入れたりもしていました。<br />
ベースの長男ジャミヤンがリーダーで二男がリード・ギター、三男がドラム、それに昨夜は外人さんがサックスで参加していました。また、彼は実にうまかった。</p>
<p>一応今回はこの映画に使われているということで特別出演したようです。</p>
<p><a href=9.10.09 Tipa Hall JJI Exil Brothers絶叫型のジャミヤン氏には嘗て日本人の彼女がいたよな、、、遠い昔の話だけど。

遠い昔の話といえば、、、そうだ私だって嘗て高校時代広島ではちょっと草分けのベース弾きだったような?
親友の浜田省吾に誘われてやらされてただけだけど。

今じゃ野鳥とか追いかけてる。同じ自分の人生だったとは思えないね。
考えてみれば、、、(みんな)前世談にはことかかないか、、、

途中何か前衛的なことも試みていましたが、基本的には私の高校時代のビートルズからそれほど離れていないように感じました。(オヤジ評)

9.10.09 Tipa Hall <Seed> 上映会” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a>笑えたのは普通のチベット人観客たち。<br />
映画観に来た積りの普通のチベット人はこのギンギン・ハード・ロックの爆音に耐え切れず多くの人が耳をふさいで聞き入っていました。</p>
<p>
<a href=9.10.09 Tipa Hall <Seeds> 上映会” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a>作品はどう評したらよいものやら。私は個人的には「いいじゃん」と思いましたが、なにしろほぼど素人が作った第一作目です。それにしては面白い。これをチベット人が作ってると思うことが面白いと思いました。<br />
デリーの狭い一角に住むチベットの若者たちの一日をほぼそのまま映し出したものです。</p>
<p>左の写真はモノクロ映画の中にちょっとだけカラーで入る夢見の部分。<br />
チベット国旗がデザインされたドレスが血に染まり女が叫んでいます。<br />
(実は彼女は妊娠しており、しかも相手の男はダラムサラに逃げてしまった)</p>
<p>
<a href=9.10.09 Tipa Hall <Seeds> 上映会” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a>時は2008年例のオリンピック・トーチがデリーに到着する前の日。<br />
行き場のない人生。<br />
唯一の夢はアメリカに渡ることぐらい。</p>
<p>それでも、デモの日にはチベット国旗を掲げたバイクに乗ってみんなして出かけて行く。</p>
<p>
<a href=9.10.09 Tipa Hall <Seed> 上映会” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  /></a>作者のテンジン・ダッセルは20代後半か?TCVを卒業後、デリーの大学に行った後フランスのストラスブルグに服飾デザインの勉強に行かれたそうです。<br />
現在はパリの服飾デザイン工房で働いていらっしゃるとか。<br />
そう言われてみれば、チベット人にしてはちょっとヨーロッパの匂いのする洒落た服装なのかな?</p>
<p>そんな彼女が今回作った短編はドキュメンタリーではないのですが、限りなくドキュメンタリーに近い実際の普通の難民<チベット人の若者達=タネ>の一日。</p>
<p>3人の子供をここで育てた私にとっては、製作者もロック・バンドのメンバーも出演者もみんな自分の子供のようにも見えるので、何とも言えないですが、元気のいいことは確かです。</p>
<p>実際今の大方の亡命チベット人若者の風景を短い中によく表現できているように感じました。</p>
<p>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー</p>
<p><a href=7.10.09 Washinton野鳥も色々だが、人も色々。ヒーローも色々です。

左の写真:ぐっとグレードが上がって、世界でもこれほどのチベット支援者ヒーローが集まったことはないではないかというほどの顔ぶれ。

10月7日ワシントンに集結したのは、
左からリチャード・ギア、アメリカ下院議長ナンシー・ペロジー、アメリカ前駐中国大使、そして今日の主賓の王力雄、法王、、、以下略。

錚々たるメンバーではありませんか!
中国はこの観音軍団に(怒らずに)恐れを抱くべきです!

7.10.09 Washinton 王力雄氏と法王この日の集まりは、王力雄さんにチベット・サポーターに贈られる最高の栄誉ある賞The Light of Truth Award賞をダライ・ラマが贈るという式典でした。

王さんや法王のお話の内容は石濱先生が以下のブログで紹介されています。
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-date-20091008.html

7.10.09 Washintonまた、私も勝手に使わせてもらった写真など、この時の写真(と文章)がウーセルさんの10月8日付ブログに沢山載せられています。
http://woeser.middle-way.net/

7.10.09 Washinton去年の3月にも真っ先にダラムサラまでチベット人を激励するためにやってきた、お馴染みアメリカ下院議長ナンシー・ペロジ女史

さて、オバマ大統領もノーベル平和賞受賞者となったことだし、アメリカを中心に役者は揃ったわけです。
これからどんなドラマが始まるのかが楽しみです。
(楽天的過ぎるって?)

人間は社会的動物で社会心理学的(社会が期待する役割を演じようとする人の習性)に言って、前もって期待されるべき人格を与えてしまうというのも良いかと思います。
<ダライ・ラマ>法王も幼少よりの与えられた<ダライ・ラマ>としての自覚が現在の法王を作ったともいえるわけですし。

9月半ばダラムサラのビヨン・ヨーク最後に少し可哀そうなチベッタン・ヒーローです。
世界に先駆けてU2などと共に巨大フリー・チベット・コンサートを連バツしたビースティーボーイズのアダム・ヨーク。
私は先月のティーチングで見かけた彼のことを「何だか寂しそうで、元気がなさそうでした。」と紹介しましたが、何と彼はダラムサラには癌手術後のリハビリに来ていたのだそうです。
http://www.barks.jp/news/?id=1000053926やっとあの表情が理解できました。
深刻な話だったのですね。それで今はチベット医学に頼ってよくなってきたとか。
ま、実際もう手術を終わらせているのですから、後は信じるならチベッタン精神免疫向上システムに従うのが一番と思われます。

「苦しみの認識」が仏教の始めですから、きっと彼は今回の法王のティーチングが心にしみこんだことと思われます。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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