チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年9月6日
ダラムサラ鳥コレクション・その1
今日は朝から空は抜けるような蒼色。
空気が変わったようだ。
今年のダラムサラの雨季は早めに終わったと思われる。
日曜日ということで、今日はチベットに全く関係のない、最近撮った鳥の写真を幾つか紹介します。
ほとんどすべて家の窓から撮ったものです。二週間で30種類以上の鳥の写真を撮りました。
鳥を撮るのは中々難しくて、その分おもしろくもありで、このところの一番の趣味になっています。
このカングラ地方と呼ばれる狭い一帯だけでも564種類の鳥類が確認されているそうです。日本全土で555種類、イギリスも同じようなものですから、このあたりは鳥類の宝庫と言えるでしょう。ちなみにインド全体では1300種類の鳥類がいるそうです。
以前より、もちろんこの家の周りには朝晩沢山の鳥が集まるのは知っていましたが、撮り始めて見ると、本当に驚くほどにいろんな種類の鳥を発見しました。
最初の一枚はラマーゲイヤーと呼ばれる、この辺の大型の鷹の一種です。
その他、空には大きな禿鷹をはじめいろんなタイプの鷹が飛んでいます。
二枚目は「幸せの青い鳥」と自分で勝手に思っているお気に入りの可愛い鳥です。
毎年、家の南側に掛けられている鳥箱に巣を作ります。
写真はオスで、メスは少しグレー掛った青です。
飛び方に特徴があり、垂直に飛びあがったり、空中で突然向きを変えたりします。
それぞれ写真をクリックすれば大きくなります。
Himalayan Great Barbet と呼ばれるこの鳥は鮮やかなグリーン色の少し大型の鳥です。
早朝高い木の上から「ハーロー、ハーロー、、、、」と大きな声で鳴き続けます。
このあたりに沢山いる鳥です。
通称「パンク」と私の読んでいる、これもこの辺でポピュラーな鳥です。群れをなすこともあります。
鳥類は一般にそのオス・メスの姿・色などが違っている程度に比例して、オスは浮気性なのだそうで、これもホルモンの関係だそうです。
この鳥など髪型を派手にしている割にオス・メスはほとんど同体で、良くアベックで遊んでいます。
一生連れ添うカップルも多いと聞きます。
日本では「ムシクイ」と呼ばれるタイプの小さな鳥。これにはいろんな種類がいます。メジロなどと群れをなし、木々を次々に移動していきます。
空中で停止するハチドリの一種です。
オスはビロードのような光沢のあるクリムゾン色をしており、長いくちばしを花の中に射し密を吸います。
メスは地味な鶯色です。
この鳥のオスなどは典型的な男性ホルモン犠牲鳥です。
とにかく動きは素早いです。
日本では「キセキレイ」と呼ばれるスマートでしっぽを上下させる癖のある鳥。
日本では「ガラ/カラ」と呼ばれる鳥。
いろんなタイプがいます。
家の北側にかけてある巣箱で毎年子供が生まれます。
鳥は一般によくおしゃべりしますが、この鳥は特にいつもしゃべっています。
よく聞いていると、繰り返しも多いがちゃんと相手と話していることが解ってきます。
今日の最後はこの辺で「極楽鳥」と呼ばれているオナガの一種の鳥。珍しい鳥ではなく沢山います。
朝晩群れをなし木々の間を優雅に飛ぶ姿が見られます。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)