チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年9月3日

続チベタン・デモクラシー・デェー/川蔵鉄道計画

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台湾にて写真は台湾にて台風被害者の家族を癒す法王

昨日の「チベタン・デモクラシー・デェー」では、首相、フランスから来た議員、チベット議会議長の演説の後は、いつものように歌や踊りの会が延々と続きました。
隣にいたあるチベット人に質問しました「それにしても、何でデモクラシーの日に子供たちが踊ったり歌ったりするのをみんなして観るのかな?」

「それは、ダライ・ラマ法王からみんながデモクラシーというものを頂いたから、それを喜ぶという意味だよ」

デモクラシー「そうか、これらはすべて喜びの表現なのか、、、じゃ日本も同じようにアメリカからデモクラシーを貰った日を祝して子供が踊るとか、、、?」

デモクラシー・デェー日本で民主党が選挙で大勝したその頃「中国民主党」を組織したとして、

中国の地裁、政党組織で懲役13年を言い渡す
http://sankei.jp.msn.com/

中国の人権問題を扱うウェブサイト「維権網」によると、湖南省長沙市の中級法院(地裁)は1日、政党「中国民主党」を組織し、政権転覆罪に問われた長沙市の謝長発被告(57)に対し懲役13年の実刑判決を言い渡した。

 謝被告は1998年に民主党の立ち上げに参加。党員として民主化運動を続け、昨年6月に民主党第1回全国代表大会を開催した後、当局に拘束された。

 共産党の一党独裁下の中国では、政府公認の八つのミニ党派以外、政党の存在は認められていない。(共同)

産経新聞  2009.9.2

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デモクラシー気になる川蔵鉄道の話です。

中国チベット自治区に2本目の鉄道 支配強化が狙いか
2009.9.1 20:13

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090901/chn0909012014004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090901/chn0909012014004-n2.htm

【北京=矢板明夫】中国の四川省成都とチベット自治区の区都、ラサを結ぶ川蔵鉄道が9月末から着工される。3年前に開通した青蔵鉄道(青海省-ラサ)に続くもの。2本目の鉄道建設について中国当局は、自治区の経済発展に寄与するためとしている。だが、中国からチベットへのモノと人の流入を促進し、経済面での不満解消につなげ、中国共産党の支配体制強化を図る狙いがある。鉄道が開通すれば、チベットに人民解放軍の部隊を送り込む際の時間も大幅に短縮され、軍事的な意味も大きい。

 川蔵鉄道は全長約1630キロ。投資総額は約540億元(約7560億円)で、8年後の2017年に完成する予定だ。列車は時速200キロ以上で走行し、自動車では3日間以上かかる成都-ラサ間を約8時間で結ぶ。

デモクラシー 遊牧民が住む高原地帯などを通る青蔵鉄道とは異なり、人口が密集する四川省とつなぐことで、上海、広東省周辺など中国南部との行き来は一気に便利になる。鉄道関係者は「チベットを人の体にたとえれば、青蔵鉄道が静脈で川蔵鉄道は動脈だ」としている。

 四川省とチベットを結ぶ鉄道の建設案は、建国直後からもち上がった。しかし、ルートのほとんどが山岳、半永久凍土地帯のため、工事が難しく予算も高額で実現できず、中国鉄道省が「2011年に着工」との計画を発表したのは数年前のことだ。着工が当初の計画より2年前倒しされた背景には、昨年3月にチベット騒乱が起こり、独立・分離勢力の影響力が拡大したことがあるとみられる。

 チベット仏教関係者の間には、鉄道が開通して漢族が大量に流入し市場経済が発展すれば、むしろチベット文化が破壊されるとの懸念が高まり、民族対立が激化するとの見方もある。

 チベットの防衛は成都軍区が担当している。現在、成都からラサに兵士を陸路で搬送する際、青蔵鉄道ルートを使うと約45時間かかるという。川蔵鉄道が開通すれば、チベット自治区内の暴動などに対処する際には、中国軍の機動力が格段に向上する。

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chika chan昨日の晴れの日にはルンタレストラン直子さんの二女<チカちゃん>も学校選抜隊として歌い踊りました。
左写真がチカちゃん。

その直子さん曰く、「前はチベットのそれぞれの地区対抗みたいだったから、町の至る所で年よりとかが集まって練習したりしてるのが見られたものだけど、去年の騒動の後の歌踊自粛以降、みんな練習もなくなってつまんないですよね」

私「そうね、今はまるで学校対抗戦だよね」

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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