チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年8月11日
法王のスケジュールなど
ダライ・ラマ法王はポーランド、ドイツ、スイス訪問を終えられ、昨日インドの北ラダックのレーに到着されました。
これから、8月29日まで、ラダックとザンスカールに滞在され、ティーチングやら潅頂やらをなされます。
ポーランドでは首都ワルシャワから名誉市民賞を授与されました。
ドイツでは4日間の講演に延べ5万人が押し寄せたといいます。
スイスでは中国・チベット連帯会議に出席されました。
今日のBBCでは法王への独占インタビューがかなり長時間流されました。
今日は又、アンサンスーチーさんへの判決が決まったというニュースも先ほどから流れています。
刑期3年のところを18か月の自宅監禁に減刑するというものです。
いかにも、軽い刑にしたかのように見せていますが、結局まずは来年の選挙までは出さない、ということでしょう。
他の名もない政治犯なら、裁判など無しに、中国と同じように即座に勝手な刑を宣告されるそうです。
ビルマの春はまた遠のいたようです。
ついでにこれからの法王のスケジュールを簡単にお知らせします。
ラダックからダラムサラに帰られ、9月15~17日の三日間、韓国人グループのリクエストに応えての仏教講義。これには日本人グループも加わるようです。日本語通訳もあると思います。
9月25日からはアメリカに渡られ、ロスのあと一旦カナダのバンクーバーとアルベルタ、モントリオールに行かれた後、ワシントンに10月8~10日まで滞在される。
オバマ氏との会談が実現するとすればこのころか?
ダラムサラに帰られ、10月20~22日、シンガポール人グループのリクエストによるティーチング。
この後公式のスケジュールにはまだ入っていないが、11月初めに日本を訪問され沖縄ではなく四国に行かれるとか?
11月には再びダラムサラで24~27日まで、ロシア人グループのリクエストに答えてのティーチング。
12月に入ると1日から10日までオーストラリア、とニュージーランドを訪問されます。
年が明け、2010年1月5日~9日にはブッダガヤでティーチングをされる予定です。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)