チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年6月29日
最近のダラムサラ
写真はダラムサラの昨日の朝です。
昨日の夕方、待ちに待った、今年のモンスーンの始まりと思われる嵐が起こりました。
一時間ほど、雷を伴った激しい雨が降り、お陰で今日から気温は5度ほど下がりました。
例年より二週間遅れのモンスーンです。
今年ほど暑かった年もないほどでした。
チベットに雨が降るのももうすぐでしょう。
ダラムサラ最近の出来事など、簡単に報告します。
6月26日はギャワ・カルマパ・リンポチェのお誕生日でした。
25歳になられたそうです。
今のお住まいである下ダラムサラのギュト・ラモチェ僧院で御本人出席の中、盛大にパーティーが開かれました。
台湾中心の外人も大勢いらしてました。
同じく6月26日「国際拷問反対デー」に合わせ9-10-3の会(元良心の囚人の会)が中心となり、中国に対しチベット内での拷問を直ちにやめることを要求するためのキャンドル・ビジルが行われました。
一昨日からツクラカンでは、毎年恒例の<マハ・グル・ブン・ツォ>がインド軍チベット部隊の後援で行われています。
5日間朝から、晩までグル・リンポチェを供養し祈願することにより、法王の長寿とチベットの自由が叶いますようにという、お祈りの読経会です。
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以下イギリスの瓜子さまからの署名お願いメールです。
Liu Xiaobo博士はチベット人を助けようとしたために逮捕されたのです。
是非少なくとも署名はいたしましょう。
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SFT UKの提案による中国人民主化運動家であるLiu Xiaobo博士釈放のための署名運動に対してのおねがいです。
全てのチベット支援者と支援団体に、6月23日に中国政府により正式に逮捕されたLiu Xiaobo博士釈放のための署名に参加されることを要請します。
1996年に、Liu Xiaobo博士は当時の中国首相、江澤民に対してチベットの民族自決権を支援しダライラマとの対話を訴えた連名の手紙を書いたために3年の強制労働の判決を受けました。
Liu Xiaobo博士はチベット人の支援のために、2008年に発表された中国人著名人によって連名署名された公開声明 “Twelve Suggestions for Dealing with the Tibetan Situation”, 「チベットの状況に関する12の提案」に大変重要な働きをした学者です。
チベット人文学者ウーセルは自身のブログ “Silenced Voices”で、ロンドン在住の若い運動家によって起こされた運動として、写真とともに、このニュースと署名サイトについて触れています。
ブログと写真はこのリンクで;http://woeser.middle-way.net/2009/06/blog-post_6000.html
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)