チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年6月20日

ランタン谷に行ってました。

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100本当に長い間ブログをさぼってしまい、心苦しいばかりです。
毎日見て下さっていた方には誠に申し訳ないことでした。
すみません。

ネットの通じない山奥に行ってたのです。

ネパールのカトマンドゥにインド・ビザ取得のため6月5日に来て、6,7日は休み。
7日はサカダワの中日と言うことで夕方ボゥドナートに出かけてみました。
仏塔の周りではこのときとばかり大勢のチベット人たちが右遶し、燈明を供養し、五体投地しと、できるだけのチベット人の思う善行を行うことに熱中していました。

8日、ビザには最低9日掛かるとのことが分った。
すぐに山に行くことに決めた。
嘗てより、一度は行ってみたかった、「世界で一番美しい谷の一つ」と言われるランタン渓谷に行くことに決めた。

1051ランタンはカトマンドゥから、少なくとも地図上では一番の近場で、手軽なトレッキングコースだった。
雨季に入り掛け、もうシーズンは終わっていたが、ランタンの特徴の一つお花畑を見るには良い季節のはずだった。
何より、去年「チベ夏」で本当に久し振りに再会した貞兼女史本人から頂いた「風の記憶・ヒマラヤの谷に生きる人々」を読んで、その中で「豊穣の谷」として詳しく紹介されているランタンに是非行ってみたいと思ったからだった。

702谷は私の期待を全く裏切ることのない、山々と草原の花々に囲まれた、元気なチベット人たちの住む桃源郷だった。

谷の最後の村キャンジン(キャンチェン)村のゴンパではちょうどサカダワに合わせて今年初めて、近隣の村落共同の企画として行われていた、全カンギュル(チベット大蔵経の経部)読経会が行われていた。
こんな山奥に20人以上の読手が集まって、大声の読経会が毎日朝から晩まで続いていた。
流石ニンマ派、みんなガクパで僧衣姿の者は一人もいない。

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私も二日半これに参加させてもらいました。
一日中お経を大きな声で読むと楽しく、元気になるものです。

国境近くの山の上ではチベット国旗を広げ、「チベットの自由」も祈願しました。

結局キャンジンには5泊しましたが、正直カンギュル読経会が終わるまでずっと居たいと思いました。

一昨日谷の下の町シャフルベシの町からカトマンドゥ行きのバスがマオパティのバンのせいで運航されず、一日遅れで昨日の夕方カトマンドゥに戻ってきました。

明日デリーに飛びダラムサラには明後日到着予定です。
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今回も山、花、子供の写真などをたくさん撮ったので詳しいランタンの話はダラムサラに帰ってからブログにチベット・ニュースと共に報告するつもりです。
今日のところは何枚かの写真だけの紹介です。

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筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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