チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年6月1日
コペンハーゲンの法王/チベット・サッカー大会
http://www.tibet.net/en/index.php?id=949&articletype=flash&rmenuid=morenews
法王はこの日3600人の聴衆を前にナーガルジュナ(150~250龍樹)の「ジャンジュップ・セムデル(菩提資糧論)」とカマラシーラ(740~795蓮華戒)の「ゴムリン・バルワ(修習次第中編)」の講義をされました。
この中で法王は「私は改宗には懐疑的だ。誰も仏教徒になる必要はない。西洋社会はキリスト教に基づいている。だからその伝統に従う方がよろしい。
しかし、ある個人が自由意思の下に仏教の教えと実践の中に有益なものを見つけるならば、それも良いことだ」と話された。
また法王は「過去においては人は孤立して生活することもできた。例えばチベットのチベット人のようにだ。外の世界や他の宗教と関係を持つ煩わしさもなかった。
しかし、世界は変わった。様々な国の様々な人々が互いにより緊密に相互作用し合うようになってきた。
聴衆の中にはヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教の人々もいることであろう、他の宗教に敬意と賞賛を示すことは大事なことだ」とも話された。
講義は由緒あるベラ会議場Bella Convention Centreで行われた。
講義は31日の朝続きが行われ、午後は4500人を前に「内的平安から平和へ」と題された一般講義が行われる。
30日の早朝、ホテルで80人のメディアを前に記者会見が開かれた。
ここでも法王はメディアに対し「チベットの現状を調べるためにチベットに行って欲しい」と要望された。
午後の講義に入られる前に20人のデンマーク議会の議員たちと会談された。
法王の滞在先のホテルの前には常に大勢の支援者が集まり、法王を出迎えたり見送ったりしているそうで、デンマーク人はどこでも法王を熱狂的に歓迎しているという。
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ダラムサラでは昨日から、恒例のチベット亡命社会サッカー大会「ゲルユム・チェンモ記念ゴールド・カップ・サーカー・トーナメント」が始まりました。
「ゲルユム・チェンモ」とはTCVを創設された法王のお母さんのことです。
今回は第15回大会で参加15チームによりこれから一週間ほどかけて戦われます。
開会式にはギャワ・カルマパ初め政府要人もたくさん来られていました。
今年は特別に「ありがとうインド・キャンペーン」の一環として、正規の試合の前にTCVチーム対カングラ(ダラムサラ)警察署チームの試合が行われました。
今週は学校が10日間の夏休みに入ったというので、浮かれた、楽しいイベントが多いのです。
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以下中国関係です。
天安門20年でデモ 香港、市民ら8000人が事件の再評価求め
産経新聞 2009年6月1日
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090601/chn0906010154000-n1.htm
1989年の天安門事件から6月4日で20年を迎えるのを前に香港市民ら約8000人(主催者発表)が5月31日、中国当局に対し事件の再評価を求め、香港島中心部をデモ行進した。
中国当局は当時の民主化運動を「政治風波(騒ぎ)」と位置付けて武力弾圧を今も正当化している。デモ参加者数は昨年の約1000人(同)を大幅に上回り、節目の年で市民の関心が高いことをうかがわせた。
デモは市民団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」が主催し毎年実施。ことしは事件から20年となるのを記念し、20歳の若者らがデモ隊の先頭に立った。参加者らはプラカードを手に「事件を再評価せよ」などとシュプレヒコールを上げながら繁華街を歩いた。(共同)
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「民主主義の父」暗殺狙う=中国人ら2人逮捕-香港
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009053000213
【香港30日時事】香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは30日、香港最大の民主派政党・民主党の初代主席で「香港民主主義の父」と呼ばれる李柱銘(マーティン・リー)氏の暗殺計画が昨年夏に発覚し、現地警察が本土出身の中国人と香港人各1人を逮捕したと報じた。中国人が李氏を銃で殺害しようとしていたという。
李氏が同紙に暗殺計画が存在したことを明らかにした。香港警察は昨年8月14日、容疑者2人を逮捕するとともに、拳銃1丁を押収。李氏は30日、地元ラジオに「警察は今も背後の首謀者を追っていると思う」と述べた。
(2009/05/30-15:22)
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中国:民主化へ「日本は熱意不足」…天安門リーダーの王氏
http://mainichi.jp/select/world/news/20090523k0000m030092000c.html
【台北・大谷麻由美】民主化を求める学生らを中国軍が鎮圧した89年の天安門事件当時の学生リーダーで、米国在住の王丹氏は22日、台北で開かれたシンポジウムで、中国の民主化に対して「日本の熱意は十分とは言えない。東アジアの民主化推進の先頭に立ってほしい」と注文した。
来月4日で天安門事件から20年。野党・民進党系シンクタンクが主催したシンポで、王氏は「日本ほど中国の変化と密接にかかわっている国はない」と分析。民主化には、日本の働きかけが必要だと指摘した。
経済発展で中国は変化はしたが、「一党独裁や(官僚の)腐敗など変わらない部分が多い」と述べた。「国民社会は成長し続けている。国家を超える力になった時、民主化に希望がある」と話した。
王氏は政府転覆陰謀罪で服役中の98年、治療名目で渡米、活動を続けている。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)