チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年5月22日

ラプランの僧侶に無期懲役刑/マルカム、アンサンスーチーさん、中国の武器コピー輸出等

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7a783017.jpg<ラプランの僧侶一人に無期懲役刑。カンゼで兄弟二人逮捕>

ダラムサラ、5月21日phayul:
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24772&article=Labrang+monk+sentenced+to+life%2c+2+brothers+arrested

中国は昨年抗議運動を行った僧侶一人に無期懲役刑を言い渡した。

カンロ(甘粛省甘南チベット族自治州)中級人民法院はラプラン僧院の僧侶ツルティム・ギャツォ37歳に対し「国家の安全を脅かした」として無期懲役刑を言い渡した。

彼はサンチュ(夏河)県イクジャン村出身であり、昨年3月15日の抗議デモに参加していた。
彼はデモのあとすぐに逃走したが、5月22日ドゥクチュ県の公安に捕まってしまったという。

他の出来事として、カンゼで昨年3月18日の抗議デモに参加した二人の兄弟が今月初め逮捕された。
彼らは昨年のデモの後一年以上山に隠れていたが、このほどジェクンドで逮捕されてしまった。
二人の兄弟、テンパ30歳とジャンド25歳はカンゼ県ラパ村の出身という。

昨年3月18日午後2:30~3:00の間カンゼで行われた平和行進には300人以上のチベット人が参加した。
中国の保安部隊は群衆に向け発砲し、少なくとも3人のチベット人が死亡している。

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チベット アバ、マルカムの鉱山開発をめぐる話を17日に紹介いたしましたが、
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51201262.html

その続報が少しだけRFAに載っていました。
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/tibetans-in-markham-district-protest-mining-from-sacred-mountain-05212009224452.html

チベット人は中国側からの暴行、逮捕の脅しにも拘らず地元のチベット人500人ほどが鉱山に続く道を現在封鎖しているそうです。

衝突は避けられないでしょう。

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その他、お知らせですがアムネスティがアンサンスーチーさんをはじめとするビルマの政治犯解放のためのオンライン署名キャンペーンを行われています。
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2349

皆さまも署名お願いします。

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以下、中国の武器に関する日本の記事を二つ紹介いたします。
中国が予てよりカラシニコフ(AK47)を大量にコピー生産し、世界各地の紛争地帯にくまなく多量に供給していることはよく知られていましたが、これからは大物コピー品もどんどん輸出されそうです。

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中国がコピー兵器を続々生産 露の怒り受け知的財産保護協定2009.5.21 17:13
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090521/chn0905211715007-n1.htm

中国の自走ロケット砲AR-2の模型(漢和防務評論提供) 中国がロシアから購入した戦闘機や潜水艦、戦車など主要兵器20種以上をコピーして国産化、途上国へ大量に販売し、怒ったロシアの要求で、昨年12月に両国間で兵器に関する知的財産権保護協定が結ばれていたことが21日までに分かった。

 カナダの軍事専門家、平可夫氏によると、中国の戦闘機「殲11B」はロシア製スホイ27のコピーのほか、「元」級潜水艦はキロ級潜水艦、99式戦車の車台はT72、自走ロケット砲AR-2はスメルチのコピー。少なくとも21種に上るという。

 兵器のコピーは過去15年間にわたって行われており、ロシア側は詳細なコピー兵器リストを作成し、中国側に突きつけた。知的財産権保護に関する協定は昨年12月中旬、ロシアのセルジュコフ国防相が訪中した際に調印されたが、両国は一切公表していない。(共同)

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スーダン陸軍がアフリカ最強に? 中国がロケット砲輸出か2009.5.21 18:36

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090521/chn0905211836009-n1.htm

 香港に拠点を置くカナダの軍事専門誌「漢和防務評論」の6月号は、複数のアフリカ諸国の武官の話として、最大射程200キロの中国製の多連装ロケットシステム「WS2」が中国からスーダンに輸出されたと伝えた。

 輸出の時期や数は不明で、WS2のスーダンでの使用も確認されていない。

 同誌によると、中国からWS2が輸出されたのはスーダンが初めてとみられ、スーダンがアフリカ諸国の陸軍の中で最も攻撃能力の高い武器システムを手に入れたことを意味するとしている。

 欧米の人権団体などは、人道危機が続くスーダンへの武器売却はスーダン政府による人権侵害行為の助長につながるとして中国を批判している。(共同)

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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