チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年5月21日

チベットの「子どもたちの絵」本/再び「チベット帰還行進」国境まであと5,6日

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チベット難民の子供の絵本先に久留米で行われたチベットイベントの報告をAndyuさんから聞いて、初めて知ったのですが、去年ダラムサラから私が選んで日本に送り、東京の「チベ夏」イベントの時大々的に展示した、難民センターの子供たちの絵をYASOUMANとう方が絵本にまとめて下さっていました。
誠に良くできた、素晴らしい子供用絵本です。
日本中の(親も含めて)子供たちに見せたいものです!?
http://www18.ocn.ne.jp/~rainbou/ehon.html

お子さんをお持ちの方は試しにこれを見せて、読み聞かせて反応を教えてください。

その他チベットを知るためのフリチベ絵本小冊子(パンダ本)というものも作られました。
http://ameblo.jp/dawa-dawa/entry-10096684439.html

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プルブウーセルさんの昨日のブログにはカンゼの高僧であり、去年4月、寝床の下に銃と銃弾を隠し待っていたとして、逮捕され現在注目の裁判が行われているプルブ・ツェリン・リンポチェの裁判記録が詳しく載っています(いるらしい)。
中国語の達者な方は必ずお読みください。
http://woeser.middle-way.net/2009/05/blog-post_7747.html関連、
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-04.html#20090429
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-04.html?p=2#20090422もしも有罪になれば最高15年の刑の可能性が強く、
また、リンポチェはカンゼ地区では絶大な人気を博していたので、そのようなことになれば、地区のチベット人の強い反感を買うのは間違いないと言われています。

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チベット帰還行進 09年5月<10人の僧侶がチベット帰還行進、国境も近い>

昨年盛んに行われた「チベット帰還平和行進」ですが、今もゲリラ的にこの運動は続けられています。

ダラムサラ、5月20日付Phayul:
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24765&article=Tibetan+monks+set+to+cross+Tibet+border

情報はRFAにシンサ・リンポチェが送ったものです。

南インド、セラ僧院のシンサ・リンポチェと言えば、昨年3月10日に始まった「帰還行進」の中心人物であり、北京オリンピックの前にも60人のチベット人を引きつれインドのスピティから国境を越えようとして逮捕されたという、最前線活動家リンポチェです。

チベット帰還行進 09年5月2彼は常に自治でなく独立を訴えています。
これは彼の経歴から来るものでもあるのです。
今年三月カムのラギャで一人の僧侶が警察署から逃げだし黄河に身を投げて自殺するという事件がありました。
この後この町では大きなデモが起こっていますが、リンポチェはこのラギャ僧院の責任者でありましたが、数年前亡命して来られたのです。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/tag/%A5%E9%A5%AE%A5%E3本土に残した自分の僧院の者たちの事を思うといてもたってもおられないのでしょう。
今回は自身は広報係りとなり、実際の潜入には加わっておられません。

今10人の僧侶がインド・中国国境まで後5,6日のところまで来ているそうです。
雪が深く、前進は困難を極めているというが、しかしリンポチェは「雪が多ければインドの警察も追うことは難しいということだ、必ず国境を越えることだろう」と話され、さらに「この隊が失敗してもまだ大勢の者が後に控えている。何度でも試みることであろう」とも話されています。

一体どのルートを取っているのでしょうか?
ルートは限られているのですが、、、

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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