チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年5月14日

アンサンスーチンさんを救い出したい/カンゼでの逮捕は続く

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b7057c43.jpg写真は宇宙ルンタです。クリックして見てください。

それにしても、ビルマのアンサンスーチンさんは可哀そうです。
今また、拘置所に入れられています。
今月の初めに馬鹿なアメリカのおっさんが湖を泳いで渡りアンサンスーチンさんの自宅の湖に面する庭から家の中に入ったという。
その時のバカな男の写真がBBCに流された。
もちろん彼は招かれざる客だった。
その後すぐに追い返されたという。
しかし、このことをもってビルマ当局は彼女が自宅監禁の禁を犯したことだとして彼女を罰しようとしているのだ。
丁度今月の27日には自宅軟禁の刑期が終わるはずだった。

何れ、独裁軍事政権は少なくとも来年の20年ぶりという総選挙までは彼女を自由にするはずもなかったのだ。

私は去年ビルマを少し旅したが、本当に人々は仏教熱心でチベット人と似てとびきりいい人ばかりだった。しかし生活は一様に貧しかった。
だのに、貧しい藁ぶきの部落のそばに豪華な軍隊専用のゴルフ場とかがあった。

あんな心優しい純真な人々を中国が後ろにいるからと言って好き勝手に武器で弾圧統治していいはずがない。

アンサンスーチンさんはそれでなくとも最近病弱で床にふすことも多いと聞く。

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国連の人権理事国にアメリカが新しくは入ったことはいいが、中国がまたしても入っているのは一体どういうことなのか?
最初から、意味無いと思われても仕方ないと思う。

フランスのパリ市は中国の嫌がらせをもろともせず、ちゃんと6月には法王を迎えて名誉市民賞を授与すると発表しました。

東京新聞:米が国連人権理事国に 初当選、参加拒否を転換:国際(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009051302000220.html

2009年5月13日 夕刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】国連人権理事会(本部ジュネーブ、定数四十七カ国)の理事国改選選挙が十二日、国連本部で行われ、二〇〇六年の人権理発足以来、初めて米国が理事国に選出された。任期は三年。

 米ブッシュ前政権は人権理事会に対し「反イスラエルに偏っている」「人権侵害国が理事国になっている」などと反発し参加を拒否してきたが、オバマ政権は国連重視の立場から方針転換を表明。選挙への初出馬を三月に表明していた。

 今回の改選は十八議席で、当選には総会加盟国百九十二カ国の過半数にあたる九十七票以上が必要。

 米国は「西欧」枠(改選三)に出馬し、ノルウェー、ベルギーに次ぐ百六十七票を獲得した。同枠への立候補は三カ国のみで事実上の信任投票だった。

 その他地域枠では、チベット問題などを抱える中国や、国際人権団体から人権侵害批判を受けているサウジアラビア、キューバなども再選。

 ライス米国連大使は「人権理は期待に見合う活動をしてこなかった。内側からの改革、強化に取り組みたい」と述べた。

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5月12日付チベット亡命政府リリースより。

http://www.tibet.net/tb/flash/2009/May/270509.html

<カム、カンゼ地区におけるチベット人の逮捕は続く>

4月20日あるいは22日の夕方9時頃、カンゼ県ロワ地区のロユンの家に大勢の軍人が押し掛け彼を逮捕していったという。
逮捕の原因は彼が政治的張り紙を張り出したからだと言われている。
彼は24歳、父親の名はタシ・チュゲルという。

同じ地区で同じころに若者が逮捕されたというが、本人の名前は不明、母親の名はドゥロ・チュドゥンだという。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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