チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年5月3日
法王はボストンのスタジアムで16000人を前に講演
法王は昨日5月2日ボストン郊外のスタジアムに15935人(チケットホルダー)の聴衆を前に仏教講義をされました。
以下はphayulに載っていた、
Boston Globe紙5月3日付の記事より,その初めの部分です。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24605&article=Dalai+Lama+inspires+reverent+silence%2c+cheers+at+stadium
FOXBOROUGH、朝方のどんよりとした曇り空の後、ギレット・スタジアムの上空の雲は、ダライ・ラマ法王がステージに上がられると同時に、消え去り太陽が顔を出した。
人々は立ち上がり、73歳になるこの精神的、政治的リーダーを、敬虔な静けさと歓呼によって迎え入れた。
「あなたは 岩(拠り所)だ、ラマ(師よ)!(You rock, Lama!意味不明)」と、この時、一人が叫んだ。
スタンドの一角から歓声が上がった。
法王は手を振りながらステージに上がり、法座に着かれた。
チェリーレッド色の法統の帽子をみんなに見せびらかすように、その様子がスタジアムの両翼にあるスコアボードに映し出されるのを確認されるかのように、振りながらゆっくりとその有名な坊主頭の上にのせられた。
その時一万人を越える聴衆は一斉に拍手を送った。
「おはよう!親愛なる兄弟姉妹よ」とチベットの仏教指導者が話始めると歓声は静まった。
「情緒的にも、精神的にも、肉体的にも我々は一緒なのだ、、、すべての人々が幸せな生活を獲得するための平等の権利を持っている」
法王は午前中には「四諦(四つの真理)」を中心にほとんどチベット語で仏教の話をされ、午後には英語で「平和と幸福への道」についてお話をされました。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)