チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年5月2日
H1N1ウイルス/チベッタン・ワクチン
以下、今日この頃のH1N1騒ぎを山奥から眺めながら思ったことです。
(ニュースではないので、飛ばされても結構です)
この新型の風邪がなぜにこんなにも大騒ぎされるのか?
今までにこの風邪で死亡した人が10数人しかいないのにだ。
確かにほっておけば大変なことになったかも知れないとは言える。
だったら、新型のウイルスが発見されるたびにこの騒ぎをしたのか、というとそうではなさそうだ。
スペイン風邪と同じ菌と思ったからか?
菌には人は反応し易いのか?
マラリアだって、結核だって菌だ。
こちらは年間200万人ずつは死亡している。
ある地域から突然始まったからだ、というならもっともっと恐ろしいコレラが最近ジンバブエで大流行したが、世界はそれほど騒がなかった。
とにかく犠牲者が後進国中心である場合は拡散の恐れがあっても世界は騒がないようだ。
しかし、これが一旦先進国にまで拡大するとなると、確率的にはこの病気で死ぬ確率が1億分の1であろうと徹底的に撲滅に走る。
やればできるの見本である。
イメージさえ整えばどんな小さな菌も逃さないほどに敵を滅ぼす。
今、世界に存在する多くの病気も本気になれば無くせるものも多いことであろう。
この話を心の中の病気にまで広げると、本気で怒り、嫉妬、競争心、不寛容、執着心等‥を時には人を死にまで追いやる間違いなく病気、細菌だと認識し、これらの病原菌により世界中で弾圧や戦争がおこりどれだけの犠牲者が出ているかを認識し、世界的キャンペーンとか始めるなら、少しは違うのではないかしら。
撲滅することも夢でないかもしれない?
と、錯覚させるほどの大騒ぎだ。
これをほっておくと(自分のことはさておき)中国とかこれらの所謂煩悩に侵された心を病気と認識するどころか、時に賞賛、奨励さえし、それが国民性、文化にまで成ってしまった国々をほっておくなら、世界中に心の病気も拡大して行く、とは誰も感じないのだろうか。
本気で世界の心のチベッタン・ワクチンを共産党ウイルスから救うために、その緊急性を認識し、世界が立ち上がれば救うことは大いに可能だと思わせてくれるような、今日この頃の豚ウイルス騒ぎです。
(仕掛ける会社か、個人が要るのでしょうね?ウイルスには製薬会社?がいるように。
法王からすでに始まっているのでしょうか?)
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)