チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月26日
法王「足るを知ることが大事だ」/新たに青海省マンラで4人に刑期
法王は4月24日金曜日、アメリカに到着するなり記者会見を開かれました。
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/the-dalai-lama-says-economic-crisis-teaches-moneys-limit-04252009224330.htmlその時、ある記者が「今の世界の経済危機についてどう思われるか?」と質問したのに答えられ、
「経済的危機にも利点が一つある。
財産・所有物はいくらでも増えていくわけではなくある時点から下降する、
人の欲望には限りがないが、金を稼ぐことには限界がある、と言う事を思い出させてくれる。
つまり、人は幸福を望むなら足るを知ることが大事だということだ」と答えられたそうです。
——————————————————–
<中国マンラ(貴南)の裁判所が4人のチベット人に2年の刑期を言い渡す>http://phayul.com/news/article.aspx?id=24544&article=Court+sentences+4+Tibetans+to+2+years+in+jail
phayul,Dharamsala 4月26日:
Voice of Tibetによれば、中国は新たに青海省マンラ(西寧の南西250km)、ルツァン僧院の僧侶4人に2年ずつの刑期を言い渡した。
南インド、デブン僧院の僧侶ケドゥップがVOAに伝えたところによれば、
今年4月10日ごろルツァン僧院から6人の僧侶が逮捕されたという。
判決はマンラ(貴南)県法院が下したものだという。
4人の氏名はケルサン・ギャツォ21歳、ソパ・ギャツォ24歳、ルントック・ギャツォ22歳、スパ・ギャツォ19歳。
あとの二人は解放されたという。
この4人は、今年ロサ(チベットの新年)第一日目にルツァン僧院の僧侶109人がラモ・ヤンジン・ポタンからマンラ県政府庁舎に向かって平和的抗議行進をおこなった時のメンバーである。
この109人は全員逮捕され、惨い愛国再教育を受けさせられたと人権団体は報告する。
3月20日にこの内103人が解放された。残った6人は今月初めに解放された。
(この6人が再び4月10日に逮捕されたということでしょうか?はっきりしません)
これとは別に、同じくルツァン僧院の僧侶タキャ・ギャツォとクンチョック・ギャツォが数日前に逮捕され、現在マンラに拘留されているという。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
関西での羨ましいイベントの紹介です。去年東京でもあったのですね。
全30本はすごいですね!
英語の紹介は昔見たことがあって、その時もヒマラヤ好きとしては非常に羨ましいと思いましたが、すべて日本語になっていたのですね。
ヒマラヤ国際映画祭:温暖化や地域紛争テーマ 京都・神戸で来月8日まで
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)