チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月22日
カンゼの尼僧院院長のリンポチェに15年の刑か、、
昨日夕方からダラムサラでは、3人のチベット人女性に死刑を含む厳しい刑が言い渡されたことに抗議するためのキャンドル・ライト。ビジルが行われました。
法王は東京で「You must go to Tibet to find the reality!]とおっしゃったようです。
行けない人は耳を傾けましょう。
その他、中国の最近の死刑判決について「実際すべては党がコントロールしている。だから、これらの刑期もすべて政治的な理由を持つものだ。我々は判決に対し大きな疑いを持っている」と語られた、とパユルは伝えています。
日本のには載ってないようですが。
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4月21日付、RFA:
昨年の動乱時期一人のラマが武器所持疑惑で逮捕されたが、その裁判が昨日始められたという。もしも判決が言い渡されるならそれは相当に長いものになるであろうという。
北京在住の中国人弁護士リー・バン・ビン氏が電話でAP通信社に伝えたところによれば、
四川省カム、カンゼ県にある、尼僧院の一つの僧院長であるプルブ・ツェリン・リンポチェ52歳は昨年武器所有の嫌疑で逮捕されていたが、
昨日火曜日カンゼ中級人民法院(地裁)で審議が開始されたという。
もしも有罪が確定するなら15年の刑が言い渡されるはずだとも伝えた。
さらに、リー氏は、昨年警官がリンポチェの部屋を捜索したとき、寝床の下から拳銃と銃弾約100発が発見されたと警察側は主張するが、リンポチェは、これは全くの作り事であり、自分には全く非はないと主張していると語った。
リー氏は警察側が勝訴するにしても、例えば、その拳銃がどこから来たものなのか?の説明も指紋検証の話も何もない、リンポチェは尋問の間に「もしも、自分たちの言うことを認めないならば妻と息子も逮捕するぞ!」と脅されたと語ったという。
昨年3月17日、尼僧達が尼僧院にやって来た中国の愛国教育キャンペーン隊に抗議を行った。その結果80人の尼僧が逮捕された。
その翌日、僧院長のプルブ・ツェリン・リンポチェが逮捕されたのだった。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)