チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年4月16日

中国より

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0b5b7b10.jpg写真はウーセル女史、チベットの文革から。
昨日、カンゼの良心の囚人引き回しの事をお伝えしましたが、カンゼは再び文革状態ということです。

毛沢東復活の兆候でしょうか?

今日はコピペばかりです。

まず少し古いですが、共同北京13日付:

中国新聞ニュース:中国が初の人権行動計画 内外の批判受け改善努力

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200904130233.html

’09/4/13

 【北京13日共同】中国政府は十三日、宗教や表現の自由など国民の基本的人権の改善を目指す国家人権行動計画(二〇〇九―一〇年)を発表した。人権をテーマとした国家計画の策定は初めて。

 チベット自治区などの少数民族や政府への陳情者に対する人権抑圧に内外の批判が強まっており、改善要求に応える狙いがある。

 新華社電によると、同計画は「人権の十分な実現は人類が長期に追求する理想」とした上で、中国も国情を考慮しつつ人権の改善を進めていく考えを表明した。

 同計画は、教育や就業など「経済・社会・文化的権利の保障」から、被拘禁者への待遇や表現の自由などの「政治的権利の保障」、少数民族や児童など「弱者の権利保障」まで幅広い領域の人権改善目標を明記した。

 国際的な人権条約や交流活動にも積極的に参加していく姿勢を示した。

 ただ「少数民族の権利」では、一〇年までの二年間に少数民族発展のために二十億元(約三百億円)以上を投入するとしているが、民族の権利保障目標については「人材育成の強化」「民族文化の発展」など抽象的。

 「宗教・信仰の自由」についても「法に基づいて正常な宗教活動を保護する」と既存の政策における範囲内の表現にとどまっており、実質的にどの程度、人権改善が進むのかは不透明だ。

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次はレコードチャイナより。

<活仏転生>選挙・指名制での選出法を否定―中国チベット学センター

http://www.recordchina.co.jp/group/g30506.html

2009年4月13日、中国チベット学研究センターの副研究員・ダワツェニン博士は、「チベットの歴史において、転生活仏(高僧の生まれ変わり)が選挙で選出されたことはない。これは歴史的慣例と仏教儀軌に符合しない」と指摘した。新華社の報道。

中国記者協会が開催した第4期記者座談会で、ダワツェニン博士は「転生活仏が成人であったり、外国人であったり、あるいは活仏の存命中に次代の転生活仏が登場するということは、歴史的慣例と仏教儀軌に符合しない」とした。特に、宗教戒律と転生活仏認定制度において厳格なゲルク派では、史料上でもこのような状況は認められないとした。

転生活仏は、チベット族の仏教信者の間で非常に高い宗教的権威を有している。チベット仏教僧で序列1位と位置づけられるダライ・ラマ、続いて2位とされるパンチェン・ラマなどがそれに当たる。この制度は、政治と宗教が結びつくことで徐々に形成されたものであるという。中国国家宗教事務局は07年、「チベット仏教の活仏転生管理方法」を公布し、そこに転生の原則や条件、批准手続きなどを謳っている。現在、中央政府は転生活仏をくじ引きの儀式(金瓶掣籤)で最終認定するとしている。

一方、海外では、活仏が生前に次世代の転生霊童(生まれ変わりの子供)を指名する、または選挙で選出するとの提案がある。これについて、ダワツェニン博士は「このような予言による指名制度は絶対的なものではない」とし、中国チベット学研究センターの元副総裁・大丹増氏は「チベットの歴史において、転生活仏が選挙で選出されたこともなければ、チベット族居住区以外から選出されたこともない」としている。(翻訳・編集/愛玉)
2009-04-16 10:26:51 配信

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法王のおっしゃっている「次のダライ・ラマは選挙とかも良いし、死ぬ前に決めるということも有り得る」に先手を打った積りなのでしょう。

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最後に産経msnから。

【石平のChina Watch】悪夢?蘇る毛沢東の亡霊 (1/3ページ)
2009.4.16 08:06

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090416/chn0904160808002-n1.htm

北京・天安門広場にある毛沢東主席の肖像画。国民の「毛沢東崇拝」は今も衰えを見せない(前川純一郎撮影) 4月4日の清明節、北京の毛主席記念堂に大勢の民衆が慰霊のために訪れた。当日の正午までに、入館者数は「4万人以上に上った」と報じられている。

 本来、先祖の墓参りをするための祭日に、数万人の民衆が、先祖でも親族でもない毛沢東の記念堂に押し寄せてくるのは、いかにも異様な光景だ。

 3月20日に公表された、「都市部住民の宗教信仰」に関する調査の結果も興味深い。北京や上海などの都市部では、11・5%の一般家庭に毛沢東の像が仏像や先祖の位牌(いはい)と同じように祭られているという。

 都会でもこのようだから、農村部はなおさらのことだ。去年2月に四川省の田舎へ帰省したとき、私も、「毛沢東崇拝」が盛んであることをこの目で確認している。

 死去してから33年目、毛沢東は相変わらず、民にとっての「神」である。

 だがこの三十数年間、中国人民は実際にはむしろ、毛沢東が示した方向とは正反対の道を、ひたすら走ってきたはずである。

 改革・開放路線の実施以来、中国は政治的に毛沢東流の「階級闘争路線」と決別し、経済的には毛沢東が警戒する「資本主義の復活」を見事に成し遂げた。この間における中国の発展は、毛沢東路線から離反した結果でもあるのだ。

 それなのに、多くの民衆が依然として、毛沢東を神様のように崇拝しているのはなぜなのだろう。

 よく考えてみれば、その理由も簡単だ。要するにポスト毛沢東におけるトウ小平改革路線の推進は、あまりにも大きな弊害も生み出したからである。

 改革が進んで市場経済が広がる中、官僚の腐敗が進み、貧富の差が拡大し、労働者が切り捨てられて農村は疲弊した。毛沢東時代にあったはずの公費医療や公費教育が廃れた一方、毛沢東時代にはなかった売春や麻薬、「黒社会」などが復活し、氾濫(はんらん)しているのである。

続きは以下
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090416/chn0904160808002-n2.htm

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090416/chn0904160808002-n3.htm

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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