チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年4月14日

アムド、マチュでチベット人と中国軍が衝突/年収600元?

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ea50026a.jpg写真:08年ラサ、野田雅也

4月13日付、phayul.comより。

<中国の軍隊とチベット人が衝突、数人負傷>

http://phayul.com/news/article.aspx?id=24447&article=Tibetans+clash+with+Chinese+soldiers%2c+several+injured

4月9日アムド、マチュ県のチベット人が中国軍の兵士と衝突した。

事件の情報はダラムサラのノルブリンカ・インスティチュートのシニア・マネジャーであるドルマ・キャップがVOA(Voice of America)に伝えたものである。

マチュのセルマ僧院にはこの日、チベット歴三月の15日(満月}、に毎年行われる恒例の仮面舞踏会を見物しようと、大勢のチベット人が集まっていた。

この恒例の儀式は毎年、大勢のチベット人達が村々や各僧院から押しかけて盛大に行われる。
地区当局は不測の事態に備えて軍を増強しようとしたが、地元のチベット人リーダーや高僧たちはこれに反対し、自分たちが儀式は円滑に問題なく進行することを保障しようと言ったという。

しかし、木曜日(9日)には町のマーケットで中国の治安部隊はチベット人に嫌がらせを繰り返し、あるビリヤード場に踏み込み、店の中にキツネの毛皮を見つけると、その持ち主を袋叩きにし、それに抗議した二人の仲間も袋叩きにしたという。

このニュースは直ちに町中に広まり、怒ったチベット人群衆と約100人の兵士が衝突した。

「中国の兵士はチベット人を棍棒で殴りつけた。それに対抗してチベット人たちは石を投げつけた」とドルマ・キャップは伝えた。
衝突により双方に数名のけが人が出たというが、逮捕されたものがいるかどうかは現時点不明とのこと。

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しかし今一つ良く状況が解りませんが、キツネは中国では保護されているのでしょうかね!?
少なくともチベット人よりも、、、

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もう一つ以下の記事は中国国際放送局 のブロパガンダ記事ですが、
ちょっとその最後の「年間一人当たりの収入は600元となりました」がどうしても気になって載せて見ました。

チベット、農牧業の特色産業に8億元余を投入 – 中国国際放送局

http://japanese.cri.cn/881/2009/04/12/1s138515.htm

2009-04-12 16:05:31

 チベット自治区の主管部門によりますと、今年、チベット政府は特色ある農牧産業の発展に8億2000万元を投入します。

 ここ数年、チベット自治区政府は、チベット経済の安定かつ迅速な発展に重要な基盤を築くため、特色ある農牧業への投入を拡大しています。

 チベット自治区発展改革委員会筋は、チベット北部にいるヤギやヤクと西部地区の綿羊の飼育、それに東南部地区の森林拡大と薬材採取、中部地区の優良作物の生産、それに都市郊外にある無公害野菜産業基地の建設などは農牧民の収入を増加しており、年間一人当たりの収入は600元となりました
(翻訳:トウエンカ)

ーーー

この記事何かの間違いではないでしょうね?
いや、どうせ間違いには違いないが、、、最後の一行が本当だとすると、

現在一元=14円とすれば600元は8400円。
これは年間の収入というから、一月当たりにすると何と月に700円も稼ぐ!称賛に値すると、喜んでいるのでしょうか?
良く解りません。

亡命するためにはガイドに5000元~10000元払うと聞いております。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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