チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月10日
シェルパ三人兄弟がチョモランマ頂上に24時間滞在
シェルパの話ですが、
シェルパ(シャルパ)は3,4百年前ごろからチベットのカム地方から現在のネパールのヒマラヤ中部の南側に移住してきた人たちです。
もちろん長年の間に少しはネパール系の人たちとも混じったりはしていますが、
文化、宗教、言語的にもチベット人と言えるのです。
チベット人は超人なのです。
チョモランマに登頂したとか言って威張ってる外人はほぼ100%シェルパ達に引き上げてもらったのです。
でなくとも、荷物を持たせ、道を作ってもらったのです。
今の中国の登山隊はもっとひどいでしょうが、少々の金を払っただけで同じようなものです。
シェルパは十数回チョモランマに登って、やっとゲストハウスを田舎に一棟建てることができるだけです。
生き残っていればだけど。
あまりに、チベット人は控えめだ。
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<シェルパの兄弟三人がチョモランマに揃って登頂>
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/sherpa-brothers-aim-to-set-new-everest-record-04092009212739.html
チベットとネパールの国境にあるチョモランマに登頂した者はたくさんいるが、兄弟3人で揃って登頂するのは初めてのことだ。
長男のペンパ・ドルジェ31歳、二男ニマ・ゲルツェン23歳、三男のプルブ・テンジン20歳は今までにチョモランマに16回(揃ってなのか?、まとめてなのか?、不明です)登頂している。
長男のペンパ・ドルジェは下のベースキャンプから頂上まで8時間10分で登頂し、チョモランマ登頂最速記録を作っている。
今回三人は頂上に24時間留まる積りだという。
もちろんチョモランマに登頂した者は今ではいくらでもいるが、一般的には頂上には数分しか留まらない、留まれない。
長男のペンパ・ドルジェは「もちろん頂上に長時間留まることは非常に大変なことだが、自分たちならできると思う。自分にとっては町の広い道を行くより、山の上の狭い道を行く方が危険は少ないのだ」と話す。
彼らは今週の土曜日(4月11日、明日)に頂上に立つはずだという。
今年の二月にナンパラに行った時の仲間の一人もチョモランマ5回、チョー・オユー3回のツワモノでしたが、ほんとにあの辺のチベット系シェルパの超人性には驚くべきものがあります。
今ちょうどBBCでもこの話を紹介し、三人の姿を写していました。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)