チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月6日
アバ、シェー僧院の儀式に参列中の群衆に公安車両が故意に突っ込む
写真は二度目ですが、野田くんが去年撮った「特警」の車両です。
Phayul.comダラムサラ、4月5日:
先週金曜4月3日、四川省アバ(ガバ)県にて宗教儀式を行っていたチベット人群衆の中に、公安の車両が故意に突っ込み少なくとも4人が負傷した。
ダラムサラ、キルティ僧院のツェリンが伝えるところによれば、事件はアバのシェー僧院で恒例の弥勒菩薩召還儀式の最中に起こった。
この儀式は例年だとモンラム(新年の祈祷会)中に行われるものだか、今年は当局がモンラムを祝うことを禁止したので、この日まで行えなかったものだ。
大勢のチベット人の僧侶、信者が僧院に集まっていたが、そこに武装警官隊が多数押し寄せ、群衆を蹴散らそうとした。
公安の車両が群衆に故意に突っ込み、少なくとも4人が負傷した。
4人はその後行方不明で、治療を受けたかどうかも分かっていないという。
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これも中国のナチ化現象の一つでしょうか?
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)