チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月6日
中国の「死刑バス」/右派化する中国
以下「大紀元」の記事(写真も)ではありますが、本当として恐ろしいことです。
写真はまさに処刑を受けるために死刑囚がバスに乗るところだそうです。
中国:「死刑バス」で臓器摘出・販売=英国メディア 「まるでナチスの毒ガストラック」
http://jp.epochtimes.com/jp/2009/04/html/d71745.html
【大紀元日本4月5日】中国共産党が移動式死刑執行車を運行しており、死刑執行後臓器を摘出し、病院に供給していることが明らかになった。英紙「デイリーメール」によると、中国当局は 3年前からハイテク死刑執行車による死刑執行実験を行ってきたが, 北京オリンピックを控えて国際的な世論を恐れて、その情報を統制して来た。 デイリーメールはナチスドイツがユダヤ人虐殺に利用した毒ガストラックとよく似た「死のバン」が中国各地を運行中であると報じた。
全国に配置された「死の車」
時速130kmで走行可能な17人乗り小型バスと同じ大きさの死刑執行車は重慶の金冠自動車グループが研究開発したとされる。外観は普通の警察パトロールカーとよく似ているが、内部には病院の手術室と同じ設備が備えられている。約6万ポンドをかけて作られた車両は、不景気にも関わらず10台も売られたことがわかった。
死刑執行の時は、死刑囚はあらかじめ刑務所で鎮静剤を注射される。死刑執行車に移送され、電気ベッドに固定される。ベッドが自動的に車両の中央に移動すると、医者は意識を失わせ、呼吸を止まらせ、心臓を止まらせる薬物を注射する。
匿名の中国のある司法幹部はこのような死刑の執行は、従来の銃殺刑よりさらに人道的で、死刑囚の苦痛、家族や司法警察の負担を減らしたと表明した。
ナチスドイツも60年前、よく似た死刑執行方法を用いた。当時受刑者とユダヤ人を輸送する時間を短縮させるため、ナチス科学者は密封式トラックを研究開発した。このトラックは排気管の一酸化炭素が車の中に送られる仕組みで、一度に 50人 を処刑することができた。
移動式処刑場、官員は進歩と主張
60年後、中国の司法幹部らはナチスと同じ処刑車を「進歩」だと主張している。刑務所や裁判所が固定処刑場を建設するより、処刑車購入の方が費用の面で節約になるという。さらには移動式なので、死刑囚が罪を犯した地域で処刑でき、犯罪予防のキャンペンや宣伝にも有利だという。
デイリーメールはこの新型処刑車が中国古代の身体を切り刻む刑に比べると人道的かもしれないが、中国の幹部の視点から見て最大の利点は、当局が死刑囚から臓器を摘出して利益を得ることにあると指摘した。
薬物注射型処刑は受刑者の体内の臓器にダメージを与えないで済む。法医学者は受刑者が息がないことを確認した後、受刑者の目、腎臓、肝臓、すい臓、肺などの臓器はすばやく摘出され、すぐに北京や上海、広州付近の病院に搬送され、移植を待つ金持ちの人たちに売られるか、或いは日本や台湾、シンガポールから来た「臓器移植ツアー客」に販売される。
中国では毎年1万件を超える移植手術を行っているが、寄贈者からの臓器提供はは300例にも満たないと言われる。英国の移植学会とアムネスティは、中国が受刑者の臓器を摘出していることを公に批判している。中国政府は3年前、法律を改定し、患者の同意のない状況での臓器摘出を禁止し、未成年者の臓器販売を禁止した。
しかし、臓器を摘出する主体が刑務所、労働教養所、軍、政府の医療機関であり、法律の統制を受けていないと指摘されている。
2006年7月、「中国での法輪功学習者に対する臓器摘出疑惑調査報告書」を発表したカナダの人権弁護士のマタス氏と元国会議員のキルガー氏は、18の証拠を挙げて中共当局が死刑囚及び法輪功学習者から強制的に臓器を摘出していることを告発した。2007年同調査団は15の証拠を追加し、二次報告書を発表した。今年には三次報告書を発表する予定だと言う。
(翻訳編集:蔡Q、楊J)
(09/04/05 17:26)
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「中国治藏政策的变化:藏人被视为恐怖分子 」と題されたブログについてた中国のポスターです。
3月19日に重慶で警官を殺したのはチベット人だと断定し。
チベット人を「恐怖分子」と呼んでいます。
http://woeser.middle-way.net/2009/04/blog-post.html
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もう一つこちらはちょっと長いのでURLの紹介だけですが。
村上龍の主催するJMMというメディアに載ってた、ふるまいよしこさんが香港の文化評論家、梁文道氏にインタビューしたものの一部です。
梁氏は中国は今、嘗ての共産主義の国際化、普遍化、科学性、左派を積極的に否定し、嘗てのナチス・ドイツのように、特殊化、国家主義化、右派化されつつあると分析している。
納得させられる良い分析なのでぜひお読みください。
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report4_1576.html
この点でも法王が昨日もおっしゃってた、グローバル性、普遍性、人間性、科学性への志向とは対極のものへと進んでいるようです。
このままでは距離は離れるばかりでしょうか、、、。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)