チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月2日
中国の法王外交一々干渉政策
法王は今回の短いデリー訪問中も様々なセレモニーに出席され、
様々な宗教者と祈られ、
記者会見もこなされるいうハード・スケジュールでした。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24338&article=Dalai+Lama+brushes+off+S.Africa+visa+row
そんな中、AFPデリーの「南アフリカのビザ拒否」についての質問に答えて、
法王:
「私は、旧友である元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ氏やデズモンド・ツツ大司教に再会できると思って、最初<大喜びoverjoyed>した」
「しかし、事務所がビザを申請すると拒否された」
「私は気にするなといった。私は常に信念に従って行動している。私は如何なる困惑や不都合も作り出す積りはないからだ」
「中国が反応したことで大いにチベットの宣伝には役立った。
だから、結局私は中国に感謝しないといけないだろう」と語られたそうです。
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今年12月に、法王はニュージーランドを訪問され、首相のジョン・キー氏にも会見のご予定ですが、
中国は早くも、ニュージーランド政府に対しても、南アフリカの例に従うようにと要求しているそうです。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24363&article=Chinese+seek+to+ban+Dalai+Lama+from+NZ
日本の沖縄はどうなんでしょうかね?
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内政干渉の鬼のような中国は、このG20を機にひよったフランス相手に
「共同コミュニケを発表。
▽仏はチベット問題の重要性を認め、内政不干渉の原則からチベット独立を支持しない
▽相互の利害を尊重し、国交樹立45周年を契機に、両国の戦略的な友好関係を強化する
▽国際金融危機に共同で取り組む--などを盛り込んだ」そうです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090403k0000m030049000c.html
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)