チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年4月1日
デズモンド・ツツ大司教からのお手紙
今日、光栄にもデズモンド・ツツ大司教からお手紙を頂きました!
と言っても、これはメールで先の「中国政府に対し送られる、ダライ・ラマ法王に関するツツ大司教の手紙」に同意・サインした者たち全員に送られてきたものです。
メールはTheCommunity.comという平和団体から送られてきました。
その中のツツ大司教の手紙の部分だけ。
以下、翻訳紹介します。
March 30, 2009
<継続せよ。自由を実現する人々とはあなた方のことだから>
これほど多くのノーベル賞受賞者仲間、スター、指導者そして世界中の人々が、所謂「我々の友人であるダライ・ラマ法王を支持する手紙」に署名してくださったことは私の心を熱くした。
つい先日、我々は南アフリカ指導者たちの恥知らずな例を見たばかりだ。
彼らは、中国の「力」の顔の前で怖気づき、自らの経済的利益を優先し、
この素晴らしく平和的な人物が「平和会議」に出席するために自国に入国することを拒否したのだ。
私は、このことが、人権が踏みにじられた時、如何なる暗黒の生活が始まるかを経験したことで知られる、この国に起こったことに困惑を感じた。
そして、我々、すべての人々は、世界のどこかで、誰かが自身の権利と自由のために立ち上がるという意味を知っているのだ。
だから、周りを見渡した時、すべての国々から、様々な分野の、一歩前に踏み出す意志を持った人々が、名前を書き加え、「ちょっと待ってくれ。私はこの虐待に反対する」と言うのを聞くことは喜ばしいことだ。
もう一度、知らしめてほしい、善が最終的に世界に満ちると。
継続せよ。自由を実現する人々とはあなた方のことだから。
Archbishop Desmond Tutu
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なお、署名は現在8000ほど集まっているそうです。
まだ署名されておられない方は以下のURLから署名できます。
http://www.thecommunity.com/publish/home/Archbishop-Desmond-Tutu-Statement.php
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蛇足に中日新聞から笑える記事を一つ。
康定県 VIP=危険人物?2009年3月31日
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2009033102000244.html
中国四川省西部のチベット族自治州康定県で、標高三千四百メートルの民宿に泊まった。高山病による頭痛に耐えて眠りにつくと、深夜に五人の警官が部屋になだれ込んできた。
「ここは外国人が入れない地域だ。あなたの安全のため、街まで戻ってもらう」
昨年三月のチベット騒乱から一年。警察はチベット住民の不満を取材する外国人記者を捜し回っていた。昼間に一度は尾行をかわしたのだが、民宿側に通報されたようだ。
「仕方ない。チャーターした車で帰るよ」と答えると「安全のため私たちが送る」。警察車両で十時間、省都の成都市に戻ると別の警官が尾行。記者が食堂に入れば隣でジュースを飲む。「なぜ付いてくる?」と尋ねても「あなたの安全のためだ」。中国はどこも危険な無法地帯らしい。
北京への帰途、空港に着くまで計二十人の警官に付け回され、ひと言だけ彼らに言った。「もっと他にやることがあるんじゃないか?」 (平岩勇司)
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法王は31日「Thank You India 」と題された長文のメッセージを出されました。
内容は非常に興味深いものです。
誰か翻訳しないかな、、、?
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)