チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年3月29日
友人たちの映写会・トークについてのお知らせ。
まず、ダラムサラでの古い友人カップルRitu and Tenzing(リトゥはインド人、テンジンはチベット人)の映像作品が日本の
森美術館で4月4日より7月5日まで上映されます。
テンジンはこのチベット亡命社会での映像作家の草分けです。
作品の数もダントツです。
今回上映されるのは
The Kaleidoscopic Eye: Thyssen-Bornemisza Art Contemporary Collection,
の一部として
「Some Questions on the Nature of Your Existence(あなたの存在の在りように対する幾つかの質問)」と題された、チベット僧侶たちの仏教討論を題材にした作品です。
http://www.mori.art.museum/english/contents/kaleidoscopic/index.html
二人は長年日本に行くことを夢見ていたので、この機会に日本を訪問できて本当にうれしい、と言ってました。
是非、チベット映画関係者のみならず一般の人も会場に行って、彼らと話して見てください。
非常に清々しいカップルです。
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次はいつものN2氏=野田氏の講演会のお知らせです。
以下はすでにお知らせしましたが、念のために、
第4回チベットの歴史と文化学習会
日時:2009年4月11日(土曜日)18:00ー21:00(開場
17:45)
場所:文京区民センター3階A-3会議室
プログラム
■講座 チベット仏教の潮流第2回「仏教のチベット的展
開」……….18:00~
講師:吉水千鶴子(筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻准教
授)
チベット王朝崩壊後新たに導入された中世期のチベット仏教につい
て、戒律復興運動と仏教宗派の興隆を中心にお話しします。
■チベット報告(1)「受難ということ」………18:45~
お話:渡辺一枝(作家)
寺で修行する僧侶たちだけでなくごく一般の人々の信仰への抑圧。生
きるということの底辺にあるものについて考えます。
ー休憩ー(19:30-19:45)
■チベット報告(2)「国境線に立って」……………19:45~
報告:野田雅也(フォトジャーナリスト)
ジャーナリストが見たネパール・インド=チベットの国境線。最前線
の今とこの‘50年’の報告。
■質疑応答「Tibet 2009 Vol.2」………20:30~
21:10±
緊急報告:長田幸康(I love Tibet主宰)
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もう一つ、アップリングの方でも19日にトーク、映写されます。
http://www.uplink.co.jp/windhorse/news.php#496
■日時:4月19日(日) 上映 12:30~/ トーク 14:10~
■ゲスト:野田雅也氏 (フォトジャーナリスト)
■会場:アップリンク・ファクトリー (渋谷区宇多川町37-18トツネビル1F)
■イベント料金:当日一般¥1,500/学生 ¥1,300/シニア ¥1,000
*前売り券もご利用いただけます。
*混雑が予想されますので、下記方法にて必ずご予約ください。
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【野田雅也氏プロフィール】
1974年福岡県生まれ、フォトジャーナリスト。世界放浪中にチベットに出会い、人びとの祈りの姿に魅了される。以来、長期にわたってチベットを訪れ、08年3月に始まった騒乱後も、2度の潜入取材を行なう。09年2月にはチベット難民の亡命ルートであるヒマラヤ山脈のナンパ・ラ(峠)を踏破し、迫害を逃れる難民たちの実態に迫った。現在、失われたチベットの50年を描く映像プロジェクトを進行中。08年、上野彦馬賞の部門・毎日新聞社賞を受賞。日本ビジュアル•ジャーナリスト協会(JVJA)会員。
(撮影:野田雅也)
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【イベント予約方法】
当イベントへの参加をご希望の方は、お電話またはメールにてお申し込みください。
メールの場合、下記の予約要項を明記の上、指定のアドレスまでお送りください。
(予約者数が定員に達し次第、受付を締め切りますので予めご了承下さい)
・予約要項
(1)お名前 (2)予約希望人数 (3)お電話番号
・予約先
TEL:.03-6825-5502
MAIL:factory@uplink.co.jp
★件名を「4/19「風の馬」トークイベント」としてお送り下さい。
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その他アップリングでは、
4/12:トークイベント第1弾モーリー・ロバートソン氏 (ラジオDJ・ポッドキャスト「i-morley」主催者)×福島香織氏 (産経新聞記者)
4/18トークイベント第2弾 ツェリン・ドルジェ(SFTJ代表)×渡辺一枝(作家)
と逃せないトークが続きますね。
遠過ぎ行けなくて残念です。
特に福島さんには会ってみたいです。
野田くんはこの二ヶ月間みっちり一緒に働いた(遊んだ)仲間です。
チベット界で飛び切り元気がいい(精力的な)ことは確かです。
チベットやナンパラやダラムサラの今を、たっぷり見せてくれることでしょう。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)