チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年3月24日
オ(ウ)ーセルさんの著書「殺劫」について福島さんのブログ/S氏の記事紹介
最近まで北京に居られ、今は東京で勤務されている産経新聞の福島香織さんが3月22日付でブログを更新されていました。
<チベット特集:殺劫とはチベット語で文化大革命の意 >
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog
夏頃出版予定の、チベット族の女流作家・ツェリン・オ(ウ)ーセル(唯色)さんの著書「殺劫」の邦訳について話されています。
特に、彼女が「殺劫=チベットの文革」を描くことになった経緯を、ウーセル(福島さんは彼女の名前をオーセルと呼ばれていますが、実際はオに近いウと聞こえます)さんを含めた親子三代の歴史から解説されています。
必読です。
この「殺劫」はミリオンセラーになることでしょう!?
(N2も最近「チベットの文革」について特別取材を繰り返している。今日も二時から59年蜂起と文革を経験したある老人に会う)
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去年からダラムサラにも数回取材に来られ、友人ともなった西条氏が今年3月10日前後にカムのリタン潜入に成功しました。
livedoorニュースにすでに7回連載され、あと3回書かれるそうです。
チベットを取材することの大変さがよく伝わってくる記事ばかりです。
こちらもぜひお読みください。
公安に怯えながら現地住人と交流=チベット潜伏記(5)
http://news.livedoor.com/article/detail/4072672/
3月10日、四川省理塘で僧侶逮捕=チベット潜伏記(4)
http://news.livedoor.com/article/detail/4071887/
「誰も帰ってこない」理塘県の宗教弾圧=チベット潜伏記(3)
http://news.livedoor.com/article/detail/4070845/
日本メディアも取材断念の“憂鬱な最前線”=チベット潜伏記(2)
http://news.livedoor.com/article/detail/4069333/
四川省のチベット自治州は外人出禁=チベット潜伏記(1)
http://news.livedoor.com/article/detail/4067629/
中国・成都で警官隊に取り囲まれた!──チベット民衆蜂起50周年まで秒読み(
下)
http://news.livedoor.com/article/detail/4052261/
“暴動”に備え、緊張高まる中国・成都──チベット民衆蜂起50周年まで秒読み
(上)
http://news.livedoor.com/article/detail/4051256/
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)