チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年3月22日
アムド、ラギャ僧院の僧が抗議自殺、その後数百人のチベット人が警察所を襲撃し93人逮捕
Voice of Tibet放送に入った情報によれば、
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24251&article=Monk+kills+self+in+Ragya%2c+residents+protest
青海省マチェン県ギュロ地区にあるアムド・ゴロ・ラギャ僧院の僧タシ・サンポ28歳は、昨日午後3時半ごろマチュ(黄)河に飛び込み自殺した。
今年3月10日、僧院の主堂屋上に巨大なチベット国旗が掲げられ、政治的パンフレットが配られた。
それ以降、僧院は軍隊に包囲され、数人の僧侶が逮捕され、完全に閉鎖されている。
保安部隊はタシの部屋からチベット国旗と政治的パンフレットを発見したと言っている。
報告によれば、タシはトイレに行くと言って僧院を抜け出し、すぐそばのマチュ河に向かったという。
その日の内に、ラギャの人々はタシの死を知り、反中国の抗議運動に火がついた。
チベット人たちは通りに出て、チベットの国旗を振り、「チベット独立!法王に長寿を!」とスローガンを叫び始めてという。
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これに関し、先ほど新しいニュースをAFPが新華社伝として載せていました。
やはり大きな衝突になってしまったようです。
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2584858/3945163
中国北西部で数百人が警察署を襲撃、チベット僧ら93人が自首 新華社
2009年03月22日 16:21 発信地:北京/中国
【3月22日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は22日、中国北西部、チベット人の暮らす村で数百人が警察署を襲撃し、チベット仏教の僧侶ら90人以上が逮捕されるか自首したと伝えた。
新華社通信によると、警察が襲撃に関与した容疑者6人を逮捕し、89人が自首した。逮捕者95人のうち93人が、襲撃現場の付近にあるRabgya僧院の僧侶だったという。
(c)AFP
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)