チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年3月18日
法王の亡命議会での演説。ラサで警官にレイプされた少女
本日、ダライ・ラマ法王は議員を前に「チベットについて広報し、民主主義を強化せよ」と訓示された。
Phayul.comより。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24218&article=Educate+about+Tibet%2c+strengthen+democracy%3a+Dalai+Lama+to+legislatorsダラムサラ18日:法王は今日チベット亡命議会で議員たちを前に、「各国にチベットについて知らせることにより支援を得る必要がある」と語られた。
2009年3月17日付で法王が現在開会中の第14期国会・第7セッションに宛てたステートメントの中で、73歳のチベットのリーダーは議員たちに「各国に情報を伝えることに嘗て無く努めるように。
又、彼らから効果的支援を得るための適切で、建設的なプログラムを作成し、率先して行うこと」が重要だと語られた。
EU議会とアメリカ議会から最近示されたチベットに関する支援に言及され、
「(チベット)決議がこの二つの議会を通過したということは、EUおよびアメリカ国民がチベット人との連帯を強固に表明したものだ。」
「(両国によって示された)このジェスチャーは内外のチベットの人々の内なる力の源となるばかりでなく、チベットの理想への戦いを大いに助けるものだ」
「正義を愛するすべての国々の国会、その他組織と関係を築くことに最善を尽くすべきだ」と50年前、この日に祖国を逃れたチベットのリーダーは話された。
亡命チベット議会は亡命チベット社会においてもっても重要な民主的組織だと、話され、さらに「議員たちは、チベットの民主化を前進させるための方策と、より効率的な立法手続きについて討論するように」とも語られた。
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ところで、日本はこの点、欧米に比べて全くの後進国ですが、、、
もともと「正義を愛する」なんて言葉の似合わない国なのでしょうかね?
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<ラサで警官にレイプされた少女>
彼女は今16歳。二歳過ぎの可愛い男の子が一緒でした。
二年前、ラサで4人の警官に囲まれレイプされたのです。
彼女はカムで生まれましたが、母は幼少のとき亡くなり、5歳の頃父親と一緒にラサに出てきました。
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父親は仕立て仕事、彼女はパルコルでカタを売っていました。
その日もいつものように、パルコルでカタを売っていました。
顔見知りのガラの悪い警官が近づいてきました。
酒臭い息がかかってきました。
何してんだ、、、と手を出してきたので、振り払うと今度は強く叩かれました。
そして、腕を強く掴まれ、バナクショの裏の方に連れて行かれました。
他に三人の警官が一緒でしたが、みんな酒臭く、誰も止めようともせず、一緒についてきました。
露地の隅に押し倒されました。
助けてくれ!と叫びましたが誰も助けてくれませんでした。
誰にもこのことを話すことができませんでした。
それから、3,4か月して生活がとても厳しくなってきたこともあり、父と共に亡命することを決心しました。
父はカムの里に帰り親戚からお金を集めました。
無事越境することができ、ネパールのネレンカン(難民一時収容所)に収容されていた時のこと、具合が酷く悪くなったので病院で診察を受けました。
すると、その時「妊娠している」と告げられたのです。
私はどうしていいか分らなくなりました。
そのまま、ネパールの収容所に留まり、そこでこの子が生まれました。
父親が誰だとも説明できません。
ダラムサラに来て女性協会とかは本当に良くしてくれます。
でも、私はいつも裏道を歩きます。
後ろ指をさされるのが怖いのです。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)