チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年3月2日
5日に吉祥寺でナンパ・ラ報告会/ アバ、シェイ僧院数百名の僧侶が抗議デモ
友人のくうくう氏が今回の「ナンパ・ラ(峠)行き」の報告会をせよ!ということで
彼の店で内輪の報告会をすることになりました。
いっしょに、<チベ夏>がプロデュースした、貴重映像の日本語版上映もあります。
しかし、会場が狭いので予約をお願いします。
以下、南くんから送られてきた案内状です。
写真を大きく見れるはずです。
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「受難と祈りー、チベットを知るための夏」を主催したルンタ・プロジェクト+
実行委員会が下記の要領で小規模な報告会を開きます。
日時 2009年3月5日(木)午後7時~11時くらいまで
場所 吉祥寺カレー屋「まめ蔵」(南椌椌の店です)
武蔵野市吉祥寺本町2-18-15
tel 0422-21-7901
吉祥寺駅パルコ方面、三菱東京UFJ銀行より中道商店街に入り3分ほど右側の
「ラーメン一圓」を右折してすぐ左側。地図参照の場合は下記URLに店の住所を入れてください。
http://maps.google.co.jp/
会費 カレー+ドリンク付き 2000円
定員30名
お問い合わせ・予約メール kuukuu99@jcom.home.ne.jp (南椌椌)
内容
●英国BBC放送制作「チベットの歴史1 日本語字幕版」50分
昨年のイベントでは英語版上映でしたがこの度日本語字幕版が出来ました。
20世紀初頭のチベットの牧歌的な映像から中国の侵略とダライラマ法王亡命ま
での激
動の時代の貴重な映像記録です。法王亡命50周年のこの機会にぜひご覧くださ
い。
●ルンタ・プロジェクト代表・中原一博によるナンパ・ラ峠往復の記録&レクチ
ャー。
本年2月厳冬期にネパール、ナムチェ・バザールから主要な亡命ルートのひとつ
標高5700メートルのナンパ・ラ峠まで逆踏破を果たした中原一博がスライド映
写と体験談によって苛酷な亡命の旅について語ります。
●時間によってはNHK特集「チベット死者の書」の上映もあり。
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先週金曜日にキルティ僧院僧侶が焼身自殺を行ったことは新華社も認めました。
アバでは緊張が高まっていました。
昨日、新たにキルティ僧院のすぐそばのシェイ僧院の僧侶数百名が抗議デモを行いました。
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3月1日 アバでモンラム祈祷祭禁止に対する新たな抗議運動
Phayul.com等によれば、
http://phayul.com/news/article.aspx?id=23969&article=New+protest+today+in+Ngaba+after+officials+ban+prayer+ceremony
3月1日午前9時頃、シェイ僧院(キルティ僧院より1.5キロ離れるのみ)の僧侶600人が当局の禁止命令を無視して、本堂に集まり読経を開始した。
それに気づいた、僧院内の管理委員会の者たちが詰め寄った。
僧侶たちは「ドゥカル(除災、降魔の仏神)の御経だけ、一度でいいから上げさせてほしい。それが終われば我々は席を立とう」と懇願した。
これに対し、管理委員会の者たちは何も返答しなかったので、僧侶たちはそのまま読経を続けた。
ある時点まで来たとき。
僧侶たちは立ち上がり、スローガンを叫びながらアバの町に向かって歩き始めた。
目撃者によれば、「モンラム祈祷祭を祝うことを許可せよ!」「アバ地区で逮捕されている政治犯を釈放せよ!」と僧侶たちは叫びながら町に向かった。
町のマーケットに入る前の橋まできた。
そこは、ちょうど先週キルティ僧院僧侶タペイ氏が焼身自殺をはかった場所であった。
そこで、武装警官隊と対峙しが、そのあとしばらくして僧侶たちは僧院へとかえって行った。
僧院は今、武装警官隊に包囲されているという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)