チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年1月14日
ローマ市法王に名誉市民 / <中国は必ず変わる>と法王
ダライ・ラマ法王に名誉市民 ローマ、2月に招待
http://www.usfl.com/Daily/News/09/01/0113_019.asp?id=66825
ANSA通信によると、ローマ市は13日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世を同市に招待し、来月9日に名誉市民の称号を授与すると発表した。
授与は当初、昨年10月のローマ映画祭の際に行われる予定だったが、ダライ・ラマが胆石の摘出手術を受けたため延期されていた。(共同)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<中国は必ず変わる>と法王
http://phayul.com/news/article.aspx?id=23600&article=China+will+definitely+change%2c+says+Dalai+Lama
ダライ・ラマ方法は1月12日の早朝、チベット人以外のヒマラヤ地域(ネパール、ブータン、インドの中のラダック、シッキム、アルナチャル・プラデッシュ、ラホール、スピティ )に住む人たち、約4千人に対する特別謁見の場で以下のような話をされた。
「20世紀に入って共産党一党支配システムが始まった。その20世紀中に多くの共産圏の国々は様々な原因により自ら瓦解した」
「中国にも変化は必ず来る。変わらないということはあり得ないからだ」
「だから、もしも我々の意思が生き続けるならば、チベット問題も最終的にはいつか解決されるであろう」
「千年以上に渡り、ヒマラヤ地域の人々はチベット人の隣人として暮らし、また同じ宗教と文化を共有し続けてきた」
「今、チベットの状況はとても厳しく、民族と文化のアイデンティティーは消滅の危機に曝されている」
「しかし、変化のシナリオが世界の至る所で起こっているように、中国の中でも変化はすでに始まっている」
「そして、チベット人の間には不屈の勇気と連帯がある。チベット人の平和と真理に基付く戦いに対する連帯の輪は益々、世界中の平和を愛する人々の間に、非暴力を擁護する人々の間に広まりつつある」
「また、中国人の間にもチベットの状況を新たに知ることにより、チベット人に対する真摯な連帯を示す人々が多く現れてきた。
特に去年3月の事件以降には、多くの中国の知識人が公に書面やインターネット上にてチベットへの連帯を表明した」
「我々は希望と勇気を失うことなくあらゆる必要な努力を続けなければならない。
もしも最悪の事態に陥ろうとも、明確な計画と展望を持って必要とあればこれから数世代をかけようとも、必ず我々の戦いは続けられなければならない」
「1959年に亡命して後、当初の計画の多くは実現されたが、まだまだ改善されるべき点も多い。
それにしても、この亡命50年間の長きに渡る持続的戦いの歴史は、何れ伝説的なものとなるであろう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
法王はこれからボンディチェリ、チィナイ(マドラス)と南に行かれます。
付いて行く訳じゃありませんが、私もダラムサラを今夕離れます。
夜行でデリー、それから南インドのバンガロールに仕事のために出かけます。
その後、ネパール、そして日本に2月22日到着予定。
ダラムサラには3月9日にまた帰ってきます。
これから移動が多いし、ネット状況が悪いところが多いのでこのブログも途絶え気味になるかと思われます。
それでもできるだけ続けますので、忘れないでくださいね!
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)