チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年1月6日
イスラエルのガザ侵攻‥
写真は昨日テレビに映ってた軍服姿の胡錦涛の話を聞く人民解放軍幹部たち。
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相変わらず腹の上で書いてます。
動けないのでテレビばかり見ています。
日本にいるとBBCが見れないので{見てる人もいるでしょうか}大袈裟だけど急に世界から隔離されたように感じます。インドの山の中の方がニュースは良質のものが入ると思います。
ニュースはイスラエルのガザ侵攻の話ばかり、そこで少しチベットと無理やり関係づけてみました。
ユダヤ人達はディアスポラ(離散)が始まって2000年後に、再びかつての故郷に帰ってきた。そこにいたパレスチナ人を無理やり追い出して。
そして多量の元住民、難民を自治区と名付けた植民地に追いやってる。
散々弾圧しておいて、反乱がおきると徹底的に叩く。
この辺はチベットに似てる。
ユダヤ教徒とパレスチナ人を利用したキリスト教徒とイスラム教徒の代理戦争のようにも見える。
最近の話では致命的な被害妄想を植え付けた*ヒトラーのせいにしようか?
問題人種をここに追いやったイギリスのせいにしようか?
もちろん近年ではブッシュが最悪だ。
(根本原因は人間の無明、煩悩ですが)
何でブッシュがイスラエルの肩を持つかは、ユダヤ人がアメリカの政治、経済に対して持ってる影響力のせいと皆言ってる。
オバマ氏は今コメントをあえて出してないが、微妙なところだ。
オバマ氏がもしもブッシュと同じ立場を表明するなら、第二の9.11も有り得るかも?
イスラエルは中国のように現地へメディアが入ることを禁止している。
それでもガザはチベットと違っていろんな人が外に映像情報を流している。
アルジャディーラ等アラブ系のメディアは現地から生々しい映像を続々アラブ世界に流している。その映像の雰囲気は西側のメディアが伝える雰囲気とはまるで違う。同情と怒り、報復の心を自然に掻き立てるものばかりだ。
世界に過激なニュースが増えるとチベット問題は相対的に忘れられるのか?
それとも平和主義闘争の意味が再評価されるのか?
イスラエル人はこの辺でもその横柄さと攻撃性で有名だ。アーミー上がりの若者のグループが多いせいもある。
一方有能で善良なヨーロッパ系ユダヤ人も知っている。
人は環境によって作られる部分が多いといえよう。
文化やリーダーの差もある、チベット人はこんなに虐待されても少しも攻撃的でない、逆に敵に慈悲を、と言ってる。
何れにせよ、2000年のチベッタン・ディアスポラにならないことを祈る。
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*ヒトラーとチベットの関係についてどこかで読んだ覚えがあるが、、、アナガリカ・ゴビンダ氏の本の解説の部分だったか?(間違ってたらすみません)
ヒトラーはチベットに相当惹かれていたとか?超人育成と理想社会実現のモデルとして学者たちに研究させたとか?
真偽はさておきとんだ誤解の組み合わせだと思います。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)