チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年1月4日

イスラエル、法王沖縄訪問、チャンの作り方

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dfcc7870.JPG昨夜は外では風と雨が続いた。珍しく小さな地震もあった。
朝、町のすぐ上まで雪線が下がっていた。

今日は一人で杖の助けでトイレに行けた。
ギックリ腰は二度目だ。
この痛さは経験者にしかわからないよね。
後一週間かな?

正月早々、というより年末から、BBC,CNNではイスラエルのガザ空爆と昨日からは戦車がガザ地区に侵攻を始めたニュースばかりだ。
年明け早々女、子供が逃げ回り、病院に運ばれ、死んでいくシーンは見たくなかった。
ブッシュは初めからOKを出してたらしい。
選挙に勝つため、みんながホリデーの時に、オバマ氏になる前を狙ったイスラエルの横暴。今年も年始そうそうイスラム教徒を興奮させてしまい、先が思いやられます。
イスラエル人とパレスチナ人の死者数は1:100!
これが正統防衛でしょうか?
逃げ場もなくして空から攻めるとは最悪です。

チベットがもしも中国相手に武装闘争を始めたら、結果は似たようなものでしょうか?

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法王がまた、今年も日本を訪問され沖縄に行かれるとか。台湾の人たちも沢山来られるといいですね。

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ダライ・ラマ来沖内定 11月
講演や戦没者追悼2009年1月4日 

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-139561-storytopic-1.html

ノーベル平和賞受賞者で、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が11月に沖縄を訪問することがこのほど内定した。ダライ・ラマ氏の沖縄訪問は初めて。同氏は滞在中、沖縄戦戦没者への追悼や講演を行う予定。「ダライ・ラマ法王沖縄招聘(しょうへい)委員会」(長嶺信夫代表幹事)が現在、招聘に向け県内各界に協力を呼び掛けるなど作業を進めている。同委員会は「世界の恒久平和を希求する県民の思いを、広く世界に発信したい」と話している。
 委員会は昨年からダライ・ラマ法王日本代表部事務所と招聘日程を調整するなど作業を進めていた。昨年11月には来日中のダライ・ラマ氏と福岡県で長嶺代表幹事らが直接面会も果たしている。
 委員会は3日までに県内各界関係者に招聘計画の趣意書を送付し、協力を求めている。
 委員会はダライ・ラマ氏に県内滞在中、南部戦跡で沖縄戦犠牲者に対して祈りをささげてもらうことや平和についての講演を依頼している。
 医師の長嶺代表幹事は「沖縄の戦跡は現在世界の恒久平和を祈念する多くの人たちの心の原点となっている。この沖縄の地で戦没者の御霊(みたま)を慰霊し、世界に恒久平和の願いを発信することは極めて有意義なことだ」とし「ノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ氏の招聘を通し、平和のありがたさを沖縄の地からアピールしていきたい」と話した。
 ダライ・ラマ14世は1935年生まれで、40年に即位。中国人民解放軍の進駐に反発する僧侶の抵抗運動がチベット全土に拡大したチベット動乱最中の59年3月、インドに亡命した。以来、インド北部ダラムサラを拠点にチベット自治政府樹立運動を指導。89年に非暴力の活動が認められ、ノーベル平和賞を受賞した。
(内間健友)

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チベットの新年ロサにはチベットの地酒チャンが欠かせません。
そこで、酒好きのチベット仲間のためにレストランの直子さんがそのレシピを作ってくれました。
お試しあれ。

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<チベットのチャン(どぶろく)>

ダラムサラのチベット人家庭では、これからロサ(陰暦の正月)にむけて、チャンを作ります。
チャンには二種類あって、デチャン(お米のお酒)と、ドゥチャン(麦のお酒)です。
米も麦も炊いてから、暖かいうちにパフという、乾燥こうじ菌を混ぜて仕込みます。

パフは小麦粉を鶏卵くらいの大きさに固く練って、40日くらい藁の間にしまって完全に乾燥させたものです。ここには麹菌と、くもの巣カビがびっしり繁殖していると思われます。

さて、炊いた米、麦に砕いたパフを混ぜたものを、容器に入れて、毛布などで包み、
一週間ほど保温すると、醗酵がすすみ、アルコールの香りがしてきます。
これで出来上がりです。

チベット人家庭ではこれに水を加えて、布で漉して、瓶詰めし、アルコール度数の低い酒(チャン)として飲みます。
また、デチャンを布で漉さずに、おかゆのような状態でなべに入れ、水と砂糖、それに乾燥チーズ(チュラ)、レーズン、カプセ(チベットの揚げ菓子。正月のお飾り。)などを入れて、火にかけて、熱々をいただきます。
これは、チャングといって、甘酒のような風味で、チベットの正月には欠かせない料理です。

日本でチャンを作りたい方のために。。。

日本にはどぶろく、甘酒といった、後から水を加えることなしに、水を酒に変える文化があって、どぶろくと比較すると、チャンは粗雑でアルコール度も低いということになります。

それでも、これからの季節、在日チベット人を交えて、チャンの気分を気軽に楽しみたいという方は、次の方法を試してみては?

お米一合を炊きます。50度くらいに冷まして、市販の米麹200グラムを加えて混ぜます。
これを、タッパーなどの容器に入れて、こたつなどを利用して、丸一日、保温します。
中身は醗酵による発熱もありますが、周囲の温度は25度くらいあったほうが良い。①

次に大きめの蓋つき容器を用意し、再びお米一合を炊き、水一リットルと混ぜます。
だいたい、お風呂の湯加減くらいのおかゆのようなものになります。
ここに、保温していた、①を混ぜ合わせます。
容器ごと、ショールなどに包んで暖かい場所において、毎日一回はかき混ぜながら、
一週間くらい醗酵させます。

これで出来上がりです。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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