チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年12月13日

国連事務総長がチベットに言及

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97d46df0.jpg法王は今日13日午後4時過ぎ、ダラムサラにお帰りになりました。
収穫の多いヨーロッパ3国訪問だったと思います。
本当に御苦労さまです。
ポーランドでは、どこに行っても街中大歓迎、テレビは一週間ダライ・ラマ法王一色だったようです。

http://phayul.com/news/article.aspx?id=23417&article=Poland+fetes+Dalai+Lama
ポーランドで最後に
「チベットをもう一度見たいと思うか?」の質問に

法王は「本当にそうなるといいね、、、でも、だめでも大したことではない。
チベットの諺にもあるが<一番くつろげるところが我が家(故郷)なのだ>から」
と答えられました。

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<国連事務総長が中国に対し、ダライ・ラマ法王の特使との会談を続けるようにと要請>

バン・キ・ムーン国連事務総長は記者団に対し12日、
「私は中国政府が対話を通じて、チベット問題を解決する努力を継続することを希望する」と語った。

しかし、バン氏は「すべてのチベットに関する問題がスムーズに和合した形で解決されるためには、対話は真摯な態度で行われなければならない」とも語った。

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国連事務総長が今年3月以後、チベットに言及したのはこれが初めてです!
http://phayul.com/news/article.aspx?id=23421&article=UN+Chief+Asks+China+to+Continue+Dialogue+with+Dalai+Lama’s+Envoys

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次は軽い話ですが、、、

昨日、昼ルンタレストランに顔を出すと、入るなりルンタで働く女の子たちが全員、にやにやした顔で、nakahara,nagahara, tashidelek! depo!とかやたら声をかけてくる、、、何だか変だな?
と思い直子さんの顔を見るとこれも、ほぼ吹き出しそうに笑ってる。

何だかな?
と、直子さんの説明するに「今日は男の人が女の人にお金を上げる日なのだそうですよ!だからみんな、待ってるってわけでしょうね、ハハハ」

「え、そんなの聞いたことないよ!
 誰が新しく作ったのかね?
そんな習慣昔からあるのかね???」

と言って疑い深く、中々すんなり出すものを出さないでいると、中の一人が説明を始める。

「今日は満月、一年に一度の<ペー・ラモの日>よ。
ラサではそうなの。でもカムやアムドじゃないみたいだけど。
ペー・ラモはパルデン・ラモの姉妹だけど、パルデン・ラモ見たいに美人じゃない(こわ~~いパルデン・ラモのどこが美人なのか!?)。
それは彼女が生まれる前に両親が、ちゃんと美人に生まれるようにお祈りをしなかったからなのよ。

それで、彼女には彼氏がいるんだけど、彼女は美人じゃないから一年に一度しか彼と逢わないんだって。
それで今日がその会う日なの、だから男の人は女の人にお金を上げる日なの」

「何で二人が逢うことと男が女にお金上げることがくっつくの?」

「それはペー・ラモがラサの女性に一年に一度いいことをするためなのよ。
大体男の人が一年に一度だけ好きな女の人に逢ったらお金上げるでしょう!」

と良くは理解できない会話でしたが、そうなのだそうです。
それにしても、プレゼントの品でなく現金を要求するとこがチベットですかね。

気をつけましょう。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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