チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年10月22日
中国政府職員であるチベット人グループが警官と軍人グループと乱闘
最近のRFA(ラジオ自由アジア)で数人の証言としてチベットから伝えられた情報によると、
事件は10月11日、甘南チベット族自治区のヘズオ市で起こった。
その日、この地区の政府の下で働くチベット人仲間20人が夕食を共にした。
レストランを出たところで、大勢の警官と軍隊のグループと諍いになった。
チベット人たちは「われわれは他のチベット人のように脅しで言うことをきき、黙っているような腰抜けじゃない」といい、言い争いは乱闘に発展した。
結局、一人の中国人の警官と同じく中国人の軍人がかなりの重傷を負い、病院に搬送され、チベット人18人がその場で逮捕された。
その後、ある情報によればほとんどは解放されたという。
この地区では3月の動乱の後チベット人に対する、警官や軍人の嫌がらせ、脅しが続いているという。
ーーー
チベット人は人数的に勝てると思うと、戦おうとするようです。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)