チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年10月15日

法王のその後、僧侶8人に無期以下の刑期、ダム計画

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e117c24f.jpg法王のお様子

法王はデリーで胆石の摘出手術を受けられた後、次の日にも退院という話もあったようです。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=22993&article=No+Need+to+Worry+About+His+Holiness%3a+Secretary
医者は、手術も術後も順調なのでいつ退院してもいい、と言ったそうでうが、
法王は「どうせここを出てもデリーのどこかで数日静養するということなら、ここに居よう」とおっしゃったとか。

この法王の手術についてレコードチャイナは以下のごとく報告しています。
一説に法王の抱えていた胆石の数は数百個だったとか!?

http://www.recordchina.co.jp/group/g24880.html

ダライ・ラマ14世が手術で数百個の胆石を除去―中国紙
モバイル版URL : http://rchina.jp/article/24880.html
2008年10月14日、中国紙「青年参考」は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(73歳)が長年の過労から胆石を患い、ニューデリーの病院で摘出手術を受けたと報じた。手術は成功し、数百個の胆石が除去されたという。

ダライ・ラマ14世の側近であるTenzinTakhla氏の話として伝えられたところによると、9日に腹痛を訴えたダライ・ラマ14世は10日、ニューデリーの私立病院で腹腔鏡手術を受けた。手術は成功し、一両日中には退院できるほどの回復力を見せている。インド紙「タイムズ・オブ・インディア」によると、手術によって数百個の胆石が除去された。ダライ・ラマ14世は手術前の数週間、痛みで眠れないほどだったという。

記事は、ダライ・ラマ14世は年に数か月も「海外での布教活動」を行っているが、「実はチベット独立運動への支持を訴えるための活動」と批判。体調不良を押してでも、今月末に予定されている7日間の日本訪問は予定通り行うようだ、と報じた。(翻訳・編集/NN)
2008-10-15 12:13:49 配

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「手術前の数週間は痛みで眠れないほどだった」が本当なら、先日のティーチングではそんなそぶりは少しもお見せにならなかったが、、、あの間もそうだったということでしょうか、、、

ダラムサラに帰られてからまたティーチングをされると記事には書かれていますが、一般公開ではなさそうです。

11月の日本ご訪問の予定に変更は無いとのことです。

もっとも、御容態と関係あるのか、無いのか?来年ロサ明け3月の恒例の長いティーチングはキャンセルされました。
残念です。

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チベット人僧侶二人に無期懲役

http://phayul.com/news/article.aspx?id=22990&article=China+Court+Gives+Life+Sentence+to+Tibetan+Monks%3a+Update

APがカム、チャムドの担当裁判官から聞いた話として伝えたところによると、
チャムド、ゴンジョ県ガンベの政府庁舎を爆破したとして8人の僧侶が刑期を言い渡された。うち二人は終身刑、その他は5年から15年の刑期だ。
終身刑を受けた二人の僧は、
ギュメ・ドゥンドゥップとケルサン・ツェリン。

裁判官のガン・ウエイライの話では「最初われわれは彼らを祖国分裂罪にしようと思っていたが、最終的には爆発により被害を与えたということにしたのだった」という。

ロンドンベースのフリー・チベット・キャンペーンによると、刑期は9月23日に言い渡されていた、という。中国は発表を控えているとみられる。
ガンは電話では正確な判決の日時について尋ねると「二、三日前のことだ」と答えたという。

この地区では3月に平和的抗議デモがあり武装警官隊と衝突したことがあった。

ーーー

このことについて、先ほどもラジオ自由アジアの放送の中で、その地区に詳しいあるチベット人が「3月に確かにデモはあったが、一般的にはそんなに中国との対峙が目立つ場所ではない。愛国教育集会で不満を示すことぐらいだったと聞く。僧侶が爆弾を作ったり、手に入れたり、爆発させたりするはずがない。戒律にしたがう者たちだ。
第一田舎であってそんな爆弾が作れるはずもない。
まるっきりの作り話としか考えられない」と話していました。

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中国はチベット中にダムを計画中

http://phayul.com/news/article.aspx?id=22992&article=China+plans+dams+across+Tibet
中国当局はチベットの750箇所に水力発電施設を建設するという。

チベット高原は、黄河、揚子江、メコン、イラワジ、プラマプトラ、インダス等の大河に源流として世界の半分の人々に水を供給している。
環境や近隣諸国への影響は大きい。

過去に無謀はダム計画に対し地元のチベット人が反対運動を行ったこともある。
ダムの計画のある、聖なる湖として有名なヤムドック・ユムツォは現在1500人の軍隊によって封鎖されているという。

ナンニンに計画中のロンタンダムは完成すれば世界一高いダムとなる。
この計画のために周辺のチベット住民8万人が強制移住させられるという。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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