チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年9月18日
イギリスから議員団がダラムサラを訪問
ずいぶん前のことになってしまったが、9月10日にイギリスの議員団がダラムサラで記者会見を開いたときの報告を少々。
会見は、4人のイギリス議会議員とチベット議会副議長ギャリ・ドルマ女史を前に開かれた。
2、30名の記者が同席した。以下は初めの方だけノートしてた私の記録より。
ーーーー
イギリスやその他ヨーロッパでは、チベット問題に関して議会レベルでの関心が高い。
チベットは中国に侵略されるまで独立国だった。
だが現在は、チベットの人権状況は良くなるどころか悪くなる一方で、深刻な人権状況が続き拷問などが行われている。
対話はダライラマ法王だけでなく、チベット人600万人すべての問題である。
イギリスは昔から、歴史的にも一番チベットと関係の深い国だ。
だから私たちイギリスが率先してチベット支援をするのは当然のこととして考えている。
今回の記者会見に先立ち、チベット議会と様々な事柄について詳細に議論した。
以下、3つのことを重要課題として進めていくことになった。
1・次の会談に向けて、意見を一つに統一してのぞむこと。(独立か中道かなど)
2・来年2009年にも、チベット問題が忘れ去られないようにすること。来年は侵略されてか50年の記念すべき節目であるがゆえに、中国も何らかの建設的な答えを示すべきだ。
3・中国人に正しい情報を伝えることが大切。これからは中国の人々の支援を積極的に引き出す対策を立てること。
ダラムサラに来る前に在英中国大使館へ行き、チベット問題について話合い対話を進めた。
しかし、その場では何も建設的な対話は進まなかった。帰国してから、イギリス議会およびヨーロッパ議会で、再びチベット問題を議題に上げるつもりだ。
ーーーー
全員、真に頼もしい全面的チベット支持を表明していた。
議員の話だから、、、とも思うが、それにしてもどこかの国の議員たちとの意識の差は歴然と感じられた。
よくチベット事情にも通じていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しつこく法王のお身体の話しを書くようだが、、、
「チンバ」と「ド」の関係で行くと、「胆石」だけでなく「腎臓結石」「尿管結石」の可能性もあると思われるのであしからず。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)