チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年9月10日
ダライラマ法王ダラムサラに御帰還、新亡命者数人
昨日9日午後3時半頃、ダライラマ法王がダラムサラにお帰りになられた。
ムンバイの病院を出られたのちデリーに数日滞在されていた。
4時に到着の予定と聞いていたのに実際は30分早く到着された、、らしい。
私は遅れてしまい。道沿いでお迎えすることができなかった!
今回は体調を崩された後なので、大勢のチベット人が不安を晴らすべく沿道に長い列を作って待ち構えていたことであろう。
故に自分で写真は取れなかった。
掲載の写真はphayulより拝借したものだ。
お元気そうに見える。
これからもう少しダラムサラで休養されるとのこと。
9月25日からの仏教講義はいまのところ予定通り行われるという。
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2日前、難民一時収容所にちょっと寄ってみました。
例のソナムに会いに行ったのですが、彼はとうとうそこを出て一般の民家に移ったとのことでした。
長い間彼一人きりだった大きな部屋に数人のチベット人がいました。
若い十代終わりぐらいの男二人に女一人の三人組。
お坊さんが二人。
若い方は10日前にダラムサラに着いたとのこと。
ラサ出身だがデモには参加していないとも言ってた。
お坊さんの一人は20日前に到着した。
ギャンツェの出身でブータン国境を越えたとのこと。
もう一人の僧侶は目が悪そうだった。全盲なのかも知れない?
話しかけたがうまくいかなかった。
もう一度言ってみんなにゆっくり話を聞こうと思っている。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)