チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年9月5日

ダラムサラに帰還

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5c3b1ab5.JPG昨日ダラムサラに帰って来た。
さっきやっとネット回線が復旧した。

ダラムサラは
雨季はまだ開けてないようで、午後には雨が降る。
今日は雷が激しく鳴り、雹も降った。

この時期には雪が消えるいる裏山も薄ら雪を被った。
山を見るとここに帰ってきたという実感が沸く。
夜空一杯のの星を見て帰ってきたことを喜ぶ。

もちろん今回の東京はいつになく
有意義で楽しいことが実に多かったのですが、、
一言で言って、東京には自然が無さ過ぎる

と、東京の悪口言ったとたんに停電になった。
水も未だないまま。
ネットも超遅い。
こんなところは日本の方がいいよね。
きっと?

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まずはお願いから。

以下はいつも翻訳を手伝ってくださっているY女史からのメールです。
7月末に来日され、ポレポレ座でも自身の33年に渡る獄中生活の話しをしてくださったパルデン・ギャンツォさんの本の復刊に関するお願いです

ーーー

つい先ほど復刊ドットコム編集者の方と連絡がとれたのですが、
同社より水曜にメールで正式に告知したにも関わらず、現時点で
予約購入数がわずか「30部そこそこ」とのこと・・・

170票以上のリクエストがあった中で、これほど反応が薄いとなると
刊行部数は大幅に減らさざるをえないことになるかも、とのこと。

(復刊ドットコムへの予約購入数の反応次第で、刊行部数が
決められるのだそうです。)

「復刊されたら本屋で買おう」と思っている方々が多いせいかと思いますが、
今のままでは、本屋に出回るどころではありません!

「買って読む意思のある方は、まずは復刊ドットコムのサイトから
予約購入の申し込みをお願いいたします」と、中原さんのブログにて
お知らせいただけませんでしょうか?
(先に送った内容をコピペする、そのうえに但し書きしていただく形で・・・)
予約購入に至るサイトはこちら↓
http://blog.book-ing.co.jp/fukkanrepo/2008/09/post-a40c.html

私からもよろしくお願いします。
これを見た人はできるだけ上記のサイトに行き予約購入をしてください。

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チベット人僧侶達、ゴルムドから解放される

http://www.rfa.org/english/news/tibet/golmud-09032008154416.html
3月中に逮捕された僧侶たちの消息を伝える、RFAの9月4日付の記事をY女史が訳してくださいました。

【ダラムサラ】――情報筋によると、元来はチベット人居住地域だった中国南西部の四川省出身チベット人僧侶のグループが青海省での拘禁状態から解放され、出身地に戻されたという。

このグループは、他の地域からの僧侶らとともに、青海省ゴルムドで4ヶ月以上の
間拘束されていた。

全員ラサの僧院で学んでおり、3月時点での中国支配に対する抗議活動に参加した容疑をかけられていた。

そのうち青海省出身の僧侶達は、より早い段階で青海省統一前線宗教関係局の拘留から解放され、ゴルムドから連れ出されて自宅監禁状態にされている。

長く拘留されて

インド在住のチベット人僧侶ツェリンによると、反中国の抗議活動がいまだに相次いでい
る四川省出身のグループは、ゴルムドでより長い期間、拘留されていたという。
この僧侶は、同地域の情報筋の言葉を引用しながら語った。

「8月27日、僧侶と一般人からなる50~80人の一団が、四川省アバ郡に到着した。彼らは今、郡政府複合施設に近い学校に拘留されている」

「郡当局職員、警察、そして軍が共同で彼らを監視している。彼らはある種の政治的な再教育運動を受けさせられているのかもしれない」

ツェリンによると、その学校施設に収容された僧侶達は施設を「離れることを許されていない」
ただし、親族は彼らを学校まで訪ねることができる。
拘束されている人々の中には、キルティ僧院出身の僧侶が27名と、アバのツェおよびゴマン僧院からの僧侶が含まれている。
「抗議行動中にラサで拘束された、アバ出身のビジネスマンも数人いる」と言う。

別々のグループに分割されて

解放された一人の僧侶によると、僧侶達はゴルムドから四川へと複数のグループに分けられて連れ出された、という。

「8月26日に、ゴルムドで拘束されていた60名の僧侶は四川省アバへ移された。統一前線宗教関係局の職員は地域の警察グループとともにゴルムドまで行き、各地域出身の僧侶達を監督している」と、一人の僧侶は名前を明かさずに話している。

「四川省の他の地域に所属している僧侶達は、各地の統一前線宗教関係局と警察
職員に随行されて、8月27日・28日・29日にゴルムドから別々のグループで移動さ
せられた。最後のグループの14名は、8月29日にゴルムドからカンゼ地域に移され
た」

ゴルムドで拘束されていた僧侶達は撲打や精神的な拷問に耐えなければならなか
った、と解放された僧侶は述べた。
「結果として、大勢が病気になり、数名は心臓に障害を起こしている」

「自分たちはラサの僧院に戻ってはならない、と告げられている。今も行動を制限されて、地元当局の許可がなければ移動もできない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に北京発でロイターが
ダライラマ法王後にはチベットは不安定化する

http://phayul.com/news/article.aspx?id=22733&article=Tibet+unrest+looms+in+post-Dalai+Lama+era

という記事を書いている。

以下ほんの要約です。

今回の法王入院劇により俄かにポストダライラマの話題が活発になったとか。

何れの日にか必ず起こる事態を想定すると言うわけだ。

その時、中国は必ずや、偽のダライラマを選出することであろう。

そのことは、法王の崩御自体がチベット人社会を不安定化される強い要因である上に油を差す結果になるかも知れない。

中国政府側も法王が亡くなった時には一時的にチベットは不安定となることを予測している。

次期指導者としてはギャワ・カルマパ或いはパンチェンラマ10世の娘であるヤプセ・パン・リンジンワンモが上がっているとし、
最後には武装蜂起の可能性に触れ、かつてチベッタンゲリラはCIAの援助を受け1972年まで戦ったが今はアメリカの援護も受けられそうもないのでこの線は不可能であろうとも書いている。

いずれにせよ、現在のダライラマ法王がいらっしゃるうちに問題が解決されない場合にはチベットはいずれ益々不安定な状態に向かうであろうと結論している。

詳しくは英文をご覧ください。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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