チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年8月15日
尼僧一人デモ
写真は日本のNHKでも流された、今日の朝中国国営放送ビルの目の前に掲げられた大きなフリーチベット旗
8月14日付委員会リリースによれば、
http://www.stoptibetcrisis.net/pr140808.html
8月10日、朝8時頃34歳の尼僧ドルマ・ヤンツォは一人で平和的デモを行った。
彼女はカム、カンゼ、ロパ村タポン・ツァンの出身。
彼女は以下のようなスローガンを叫びながら歩いた。
「チベットはチベット人のものだ!」
「パンチェンラマを含むすべての政治犯を釈放せよ!」
「中国政府はオリンピック開催のために約束したこと(人権擁護)を守れ!」
しばらくしてこれに気付いた警察と軍が車で彼女を挽き倒し、殴りかかった。
それにも負けず、スローガンを叫び続ける彼女に対し、銃を発射し彼女が意識を失ったのを確認して連れ去ったという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)