チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年7月15日

カンゼ一帯ですでに150件のデモ、JVJAチベット報告会

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82699955.JPG昨日夜中の2時に現場小屋に着いた。
ここの一室がいつも宛がわれる。

インドの現場小屋と言うとさぞひどいイメージを浮かべられそうだが、質素だが新築の鉄筋の入った、水も出る、ちゃんとした建物なのだ。
その上ネットの早いこと、さずがインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールです。

ダラムサラの家には水がもう何か月も来ない。
ネットはワイヤレスの超遅いやつ。
その上日本よりずっと高くつく。

昼間の暑さもさほどでもなく、夕方は涼しい風が吹く。
バンガロールはインドの中では珍しく気候に恵まれたとこなのだと、ここに来るたびに思う。
ここに外国企業が集まる大きな理由の一つは気候と思う。
このすぐ裏にはトヨタが大きな工場を構えた。
お陰でここの土地代が倍になったとか。

明日このTCV大学計画についてレポートするつもり。

それにしても敷地が大きすぎて朝方、麦わら帽を被って現場を一回りすると背中は汗でびっしょりでした。
チベットの大変な状況のせいなのか?現場は冬からほとんど進んでいませんでした。
今月の末には生徒の第一陣が来るというのにまるで部屋も教室も準備されていないのです。

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連帯委員会リリース 2008年7月14日http://www.stoptibetcrisis.net/pr140708.html
Y女史訳

チベット域内のチベット人に対する逮捕・拷問・殺戮は続く

本日7月14日は、残虐で暴力的な中国政府の弾圧・支配に対してチベット全域のチ
ベット人達が平和的なデモに立ち上がった2008年3月14日から、ちょうど4ヶ月目
にあたる。
チベット連帯委員会は、生死を問わず全てのチベット人に最大限の賞賛と敬意を示すものである。

この4ヶ月間、チベット域内にいるチベット人は中国当局の下で想像を超える苦し
みに耐えてこなければならなかった。
平和的な方法で自分の意見を表明しただけであったのに、それが暴力的な弾圧に繋がり、5000人以上ものチベット人達が逮捕され、数百名が殺され、数千名が深刻な怪我を負うという事態に至った
逮捕・殺戮・拷問は、現在も続いている。
平和的な抗議行動の数について、中国政府は公式発表にて、カンゼ一帯だけで2008年7月3日までの間に(規模の大小を問わず)150以上の件数が発生した、と述べている。つまり、平均して毎日1.3件の抗議が発生していることになる

中国政府による平和的なデモへの対応――人権を求めるチベット人達の悲しみや憤りを認めるのではなく、暴力的な弾圧を実施する――を振り返って見れば、中国政府がチベット人を自国民として認めているか否か、その態度は明らかである。

中国政府の武力弾圧の下では、チベット域内にいるチベット人には平和的な抗議活動に立ち上がる以外の選択肢が残されていない。
いわば、抑圧の存するところ反乱が起きるのは、当然の成り行きである。

(以下、いつもの6カ条要求)

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次にイベントの紹介です。

スピーカーの一人、野田さんとは3月にダラムサラで会ったときからの仲間・友人です。
ポレポレ座でのイベントにも参加してくれる。
ダラムサラでいっしょにデモの写真を取ったりしましたが、彼の動きは尋常でないと思いました。
つい最近チベットに潜入して帰ってきたばかり。計6回も公安や軍に捕まり、町を追い出されながらです。
きっと貴重な内部現状報告が聞けることでしょう。

しかしこの日はパルデン・ギャンツォ氏の証言会もあるとか。
ポレポレ座の搬入もあると言うし、
帰った次の日どうしよう?
みんなもどっちに行こうかと迷うでしょうね。

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<JVJAチベット報告会>
「写真と歴史が語る隠されたチベット」
~チベットに魅せられた4人の視点~

期日 2008年7月21日(月祝)
場所 明治大学リバティータワー3F 1032教室(定員280人)
時間 開場 13:30 開演 14:00~17:00

資料代 1,000円
共催  現代史研究会 /日本ビジュアル・ジャーナリスト協会
(JVJA)
お問い合せ JVJA事務局  090-6101-6113  office@jvja.net

※先着順に受付(予約は必要ありません。定員 280 名)
定員を超えた場合は会場収容人員の都合により、ご入場を制限
いたします。あらかじめご了承ください。

会場までのアクセス
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

・プログラム内容:(順番未定)
1:チベット騒乱はなぜ起きたのか:野田雅也(フォトジャー
ナリ
スト)
2:チベット・砕かれた仏の国(仮題): 野町和嘉(写真家

3:「歴史からひも解くチベット、中国、モンゴルの関係」
(仮題):石濱裕美子(早稲田大学教授)
4:チベット人の暮らしと文化:渡辺一枝(作家)
 
休憩と質疑応答あり

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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