チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年7月13日
中国共産党チベット弾圧方針
Phayul.com より
Y女史翻訳
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=21937&article=China%27s+internal+party+documents+expose+repressive+strategy+in+Tibet
<中国共産党内文書においてチベットに対する弾圧的な方針を明瞭に記述>
チベット自治区統括担当の中国共産党責任者であるリー・キュー氏は、機関紙であるチベット・デイリー(6月2日)において、次のようなあからさまなコメントを行っている。
「我々は僧院の僧侶を完全に洗脳し、管理委員会を強化しなければならない。その後に我々は彼らを完全にコントロールするであろう」
「我々はこの問題から学習し、我らが敵に打ち勝つため、包囲の潮に対して我らが大衆を難攻不落の要塞に築き上げなければならない」
「だが我々は最終的な勝利には程遠い。なぜなら、西欧世界の敵勢力に利用されているダライ・ラマ・グループは、分離主義のために新しい計画を策定しつつあるからだ。したがって、工作単位の指導者である同志達よ、あなた方は門戸の防御を固め、人民をよく管理しなければならない。市民委員会の指導者達には常に警戒を怠らず、すべての部外者を注意深く見張り続けるよう仕向けなければならない」
「プロパガンダと教育は我らが党の最も偉大なる強みである。これらは、ダライ・ラマ・グループに対して我々が防御するための最も有効な武器である。したがって、プロパガンダ部門にはこの方策をより積極的に活用するよう促さなければならない」
「各部門は、管理委員会を力強く活動させるため、母国を愛し宗教を愛するチベット民衆を最大限に利用するべきである」
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)