チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年7月10日
16歳の僧侶が自殺
http://www.stoptibetcrisis.net/pr090708.html
<悲しい話>
7月3日アバ地区キルティ・ドンリ僧院の僧、16歳のロプサン・ツルティム
が僧院の材木倉庫で首を吊って死んでいるのが発見された。
死ぬ前に、彼は発見者でもある兄に<愛国教育キャンペーン>の耐えがたいことを漏らしていた。兄がそこを離れ5分後に帰って来た時にはもう弟は死んでいた。
この僧院では二度目のキャンペーンが間もなく始まろうとしていた。
7月6日、アバ地区キルティ僧院(本院)の長老70歳のジャンペル・ギャンツォが死亡した。
彼は3月以降、騒動によるストレスからくる高血圧に悩まされ始めていた。
特に18歳以下の僧侶が全員追放されたこと、<愛国教育>か繰り返されること等により最近は衰弱していた。
僧院はゴーストタウンと化していた。
この事態に対し住民の不満が高まっていることを見てとった当局は今度は
7月5日、一旦追放した若い僧侶達に対し僧院に帰るよう命令を出した。
帰らないときには家に逮捕しに行くとも言った。
この日のストレスがだめ押しとなり、次の日彼は亡くなられた。
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続きもあるのですが、今からまたスジャスクールに行って例の子供たちに会ってきます。
日本からその筋のお客さんが多いのです。
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ネパールからの帰還行進組、ナムチェで10名全員逮捕されたそうです。
ナムチェに入っちゃ捕まりますよね、、、
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)