チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年7月7日

中国<会談は成功!>と発表!

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cb451479.JPG昨日、法王のお誕生日会は何もなく、、、と報告してしましました。

ところが、ちゃんと朝方政府主催でつつましやかながら祝いの集会がツクラカンで催されていました。
前の日に「明日は何も無いよ」と友人に言われたのを真に受けて、雨だしと思い上がらなかったのです。
失敗!

特に中国と国境を接するヒマラヤ周辺の州からの国会議員団が出席し、
「我々は完全にダライラマ法王側に付いている」と強く宣言し、中国のチベット弾圧を非難した。

彼らにとってはチベット問題は切実な話なのでしょう。中国軍30万が国境に張り付いてるし。張り付いてるだけでなく、1年に数10回は国境侵犯してくる、というどうしようもない侵略軍をまじかにしてるわけですから。

http://phayul.com/news/article.aspx?id=21863&article=Dalai+Lama+turns+73+as+Tibet+issue+lingers+onーーーーーーー

<台湾の最高峰ユイ山(3950m)頂上に<チベットフリーダムトーチ>が燃える>
このトーチは50カ国を回り8月7日にはダラムサラに帰ってくることになっています。

昨日6日、法王のお誕生日に、チベット人と台湾のチベット人サポーター合せて21人がユイ山に登頂し、頂上にチベット国旗を掲げた。

そして全員ヒマラヤの方角を向き「法王の長寿と亡命生活が1日も早く終わり、平和な祖国に早く帰れることを」祈ったという。

http://phayul.com/news/article.aspx?id=21870&article=Tibetan+’freedom+torch’+reaches+peak+of+Taiwan’s+tallest+mountain

今度日本に帰ったら富士山にでもチベットの国旗担いで登りましょうかね?
いいかも!?

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会談の後 どっちがホント?>

ブッシュがオリンピックに出席することを発表したが、つまり、ライスが北京でフーチンに「ダライラマ側とすぐに話しなさい、会えばいいのよ、会談さえ開けばブッシュはオリンピックに来るって言ってるし」
とか何とか言ったのかな?と思いたくなるような素早い発表でした。

北京五輪開会式出席へ=中国首脳とチベット問題など論議-米大統領 【ワシントン3日時事】
ペリノ米大統領報道官は3日、ブッシュ大統領が8月に中国を訪問し、同月8日の北京五輪開会式に出席するほか、胡錦濤国家主席らと会談すると発表した。
 米議会や人権団体からは中国当局によるチベット自治区での弾圧などを理由に、開会式出席を見送るようブッシュ大統領に求める声が出ていた。しかし、大統領は中国政府がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との対話に着手したのを受け、出席を決めた。
 ペリノ報道官は中国当局とダライ・ラマ側の協議について、「ブッシュ大統領が呼び掛けてきたものだ」と評価。同大統領が胡主席との会談で、チベット問題を含む人権問題全般を取り上げるとの見通しを示した。(2008/07/04-06:41)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200807/2008070400095&rel=j&g=int

ーーー

そう言えばphayul.comでは今やってるG8で<チベット問題をフー・チンタオとの会談の議題に上げる>と彼の来日を前に(誰かが?)決定したと、伝えています。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=21869&article=G8+urged+to+raise+Tibet+issue+with+Chinese+president

本当でしょうかね?

時期が悪すぎる、石油高騰、食糧危機、経済危機、地球温暖化、、、、、、、ジンバブエ、、、ビルマ、、、、チベットは今遠すぎる!

BBCを見てても様々な主張のデモを映すが、、チベットの国旗は見えない。

盧溝橋事件の日だしね。
中国にこの手を教えたのは日本かな?
チベットでもよく使ってるみたいですが。

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それにしても中国の今回の会談に対する発表には開いた口が塞がらないです。

「急進派の不支持受け入れ」=ダライ・ラマ側との対話進展主張-中国
(2008/07/07-01:25)

 【北京6日時事】新華社電によると、中国共産党統一戦線工作部の当局者は6日、北京で1、2の両日に行われたチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との公式協議について、ダライ・ラマ側が独立急進派「チベット青年会議」を支持しないことを表明し、対話に「重要な進展」が得られたと語った。

 ただ、特使のロディ・ギャリ氏は5日、最大限の強い表現で青年会議不支持の要求を拒否したと主張していた。

 中国側はチベット独立・祖国分裂の主張、北京五輪破壊の活動、暴力犯罪の扇動に加えて「チベット青年会議」の暴力テロ活動を支持しないよう求め、特使はこの「4つの不支持」受け入れを表明したとしている。独立主張など「3つの停止」に代えて「4つの不支持」を打ち出したのは「受け入れやすくするため」という。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008070700011

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U.S. FrontLine:テロ活動抑え込み受け入れ ダライ・ラマ特使がと中国
更新2008年07月06日 16:07米国東部時間

 中国国営通信、新華社は6日、先に行われた中国政府とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との対話で、特使が中国側の要求したチベット独立急進派「チベット青年会議」の暴力やテロ活動の抑え込みを受け入れたと伝えた。共産党統一戦線工作部の責任者の話として報じた。

 この責任者は、北京五輪破壊活動やチベット独立活動の不支持など、中国側の4つの要求を特使が受け入れたとして、今回の対話は「重要な進展」と指摘した。(共同)

http://www.usfl.com/Daily/News/08/07/0706_012.asp?id=61973

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統戦部 ダライ・ラマの個人代表との接触は進展
2008-07-07 10:40:08 cri

 中国共産党統一戦線部の責任者は、7月の1日と2日、ダライ・ラマの個人代表ロディ・ギャリ氏の一行5人と北京で接触を行いましたが、6日、この責任者は記者のインタビューに答え、「接触期間に、中央側は四つのことを支持しないという要求を出した。ダライ・ラマ側はこれに受け入れ、積極的な反応を示したことから、今回の接触は重要な進展を収めたといえる」と述べました。

 この責任者は、「共産党中央統一戦線部の杜青林部長が、ダライ・ラマが生きている間に国、民族とチベット人民のために有益なことをしたいのなら、次の四つのことを公表し、明確に約束するべきだ。この四つのこととは、北京オリンピックを妨害し、破壊する活動を支持しないこと、動乱の画策と扇動を支持しないこと、チベット青年会議(TYC)によるテロ活動を支持せず、確実にその活動を終わらせること、すべての”チベット独立”を企み、祖国を分裂させる主張と活動を支持しないことをであると述べた」と語りました。

 この責任者は、「ダライ・ラマの個人代表は、この四つの要求は中央側の新しい構想であり、この要求を受け入れると表明した。また、この個人代表の要求に基づき、中央側は、年内の再度接触に原則的に同意し、その時間を個人代表と協議した」と述べました。

http://japanese.cri.cn/151/2008/07/07/1s121562.htm

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五輪前でも依然取材を妨害 国際人権団体、中国を批判
2008/07/07 14:10 【共同通信】

 【北京7日共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は7日までに、中国駐在の60人以上の外国人記者らから聞き取り調査を行い、北京五輪を前にして、依然として中国政府が外国メディアの取材を妨害していると批判する報告書を発表した。

 同団体は中国政府に対し、五輪を前にして発表された、外国メディアの取材の自由を保証した暫定規定を完全に尊重するよう要求。さらに五輪終了後も同規定の恒久化を求めた。

 報告書では、3月のチベット暴動の際、治安部隊がチベット自治区から外国人記者を即座に排除したことや、その後も同自治区に記者が自由に取材に入ることを一切認めなかったと指摘した。

 中国政府は6月になって外国メディアの同自治区の取材を認めると発表したものの、事前申請が必要で、報告書は「認められることはまずない」と強調。その上で「チベット暴動鎮圧は1989年の天安門事件以来の政府による最大の弾圧だ。何人が殺害され、逮捕されたか外国人記者は検証できない」と強く批判している。

http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008070701000412.html

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世界中がチベットを裏切ってるが、、、
チベット人は忍の一字。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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