チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年7月6日

ダライラマ法王お誕生日、 中国の強盗ぶり

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c83da8a1.JPG今日は法王のお誕生日!
おめでとうございます。

<法王に長寿を!>
と中の人達もデモの時必ず叫んでいます。
大丈夫100歳は堅いでしょう。

世界中で、日本でも各地、各お店?各家庭?でみんなで祝ったことでしょう。

しかし、このダラムサラの今年のお誕生会は喪中ということで何もありませんでした。
普通なら毎年、朝から晩まで歌え踊れの宴会がツクラカン前庭で繰り広げられていたのでした。
もっとも法王はシャイだから一度もお出ましになったことはありません。
ダラムサラ112日目のチェーンハンガーストライキ6.7.08
雨の中先ほど寺に行ってみました。入口では112日目というチェーンハンガーストライキが続いていました。今日は15人ぐらいでしょうかだいたいが女性でした。
雨の中御苦労さまです。頑張ってください。

カム で逮捕された52人 6.7.08
いつもの壁新聞壁の上の大きな垂れ幕が目立ちました。
一面チベット人の顔写真が並んでいます。これは今までに判明してるカム地方で3月10日から6月11日までにデモの後中国当局に逮捕された52人であると書いてありました。
顔写真がなく名前のみの枠もかなりありました。
カムではもちろんカンゼ出身が一番多いようでした。
ダラムサラのダライラマ法王
ツクラカンに上がり一周して本堂に上がります、
入口で半五体倒地を3回、
いつもの法王の玉座に頭を付け仏法の広まることを祈り、
私のお気に入りの千手観音にチベット人の苦しみが早く終わりますようにと祈り、
本尊のサンゲ(ブッダ)に法王の長寿を祈り
再び五体倒地して出ました。

チベット人も沢山来てたけど、インド人の観光客も相当いた。

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7月5日付緊急委員会リリースより。

中国はチベットの富と所有物を強奪し続ける

3月以来、中国政府は数え切れないほどの個人の家、僧院及び僧侶の部屋に押し入った。
その際中国の公安部隊、軍隊は非常に貴重で価値のある、高価な物品を無数に強奪していった。

カンゼ、ジタンにあるトンコル僧院に続く道に中国軍が検問所を新しく設置した。
そこを通過するチベット人は全ての金目のものを略奪されるという。

6月11日、アバのセー僧院に突然数百人の軍人が押し入り、各僧侶の部屋がくまなく荒らされたが、その時多量の現金、電気機器、携帯電話が盗まれた。

4月19日夕方、アムド、チディル県ミンタン地区のミンタン僧院も同様の軍隊による強盗に遭い、現金、貴重品、電気機器が盗まれた。

4月18日、レゴン地区のロンポ僧院に軍隊が増強された。19日にはその地区のチベット人が多数逮捕され、その時様々な貴重品が盗まれた。
ロンポ僧院のチュヤン・ギャンツォは23000元の現金が盗まれたと当局を正式に訴えたというが、結果は不明。

4月17日から18日に掛け、ラサのセラ僧院に約40台の大型トラックが武装警官隊と軍隊を満載して押し寄せた。全ての僧房が荒らされ、大勢の僧侶が逮捕され、部屋からすべての貴重品が盗まれた。
同様の逮捕強盗はデブン僧院でもラモチェ僧院でも行われた。

4月16日午前4時半頃、ラサ近郊チュシュル県ネタンにあるタクツァン・ラトゥ僧院に武装警官隊と軍隊が突然押し寄せ、すべての僧侶を僧房より追い出し、強制的に中庭に集めた。
全ての携帯電話は取り上げられ、電気機器は壊された。
そのあと彼らは僧房から隈なく金目のものを盗み出した。
その時電話線は切断されていた。
アムド チェンドック僧院C/R RFA
4月3日、カンゼ、ジタンのトンコル僧院に武装警官隊が現れ、僧院全体を荒らし、僧侶たちからすべてを奪って帰って行った。

3月28日にはアバのキルティ僧院が襲われ700人の僧房が荒らされ、120万元以上の
金銭、物品が強奪された。

3月24日と25日カンゼ、ダクゴ地区で大規模な平和抗議活動が行われたとき、軍隊は100台余りのチベット人のバイクを盗み去った。

3月以降、ラサをはじめカム、アムド、ウツァン3地区に渡り、不法逮捕と同時に僧房や個人の家から金品を強奪されるというケースが後をたたない。
中国の警察や軍隊は多量の現金、電気機器、デジカメ、携帯電話、コンピューターその他をチベット人たちから強奪した。

沢山の僧院ではそのような乱入の際、代々守られ続けてきた貴重な仏像、タンカ等も或いは破壊され、或いは盗み去られた。

http://www.stoptibetcrisis.net/pr050708.html

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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