チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年7月4日

尼僧院より300人の尼僧が追放される、他

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762beb15.JPG会談は「また年末にでも会おう(ぜ)」ということで終わったらしい?

明日か、もしかして明後日ダラムサラで特使二人の記者会見が開かれるはずなので、正式結果はその時まで判りません。それにしても何でそんなに時間かかるのかな?

日本の各報道関係者がすでに続々(と言っても5~6人かな?)到着されています。

東京で行われたフォーラムなかなか立派なものだったようですね。こちらでもRFAはじめPhayul.comでも詳しく伝えられています。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=21829&article=Save+Tibet+Asia+Pacific+Forum+Held+in+Tokyo%3a+Updated

関係された方々、ボランティアで寝る暇もなく働いた方々、ごくろうさまでした。
チベットの中までちゃんとニュースは届いていますよ。
チベット人は一般に中国の(逆)宣伝効果もあって日本人がチベット人を助けてくれてると思うことは特別嬉しいことなのです。
(近いうちにまた日本人が中国人をむちゃくちゃにしてくれる!?との連想、幻想のせいもあるかも)

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7月3日付委員会リリースより、
http://www.stoptibetcrisis.net/pr030708.html

300人の尼僧が追放される

6月27日、ドカム、テホルのダグ地区にあるサムテンリン尼僧院の尼僧300人以上が尼僧院から足蹴にされ、追い出された。
彼女たちは、6月8日、平和的デモを行い、逮捕された同僚のツェリン・ツォその他を解放させるためのデモを計画していたという嫌疑がかけられた。

6月8日のデモで逮捕された尼僧たちは大方解放された。しかしツェリン・ツォ、ウゲン・ラモ、グルの3名は依然拘置所の中だ。
拘置所を出された尼僧たちも尼僧院の中で19日間のダライラマ法王を非難させるための特別教育を強制的に受けさせられた。

このような執拗な愛国教育を通して法王を否定させようとしたにも関わらず、
一人の尼僧も当局の脅しに屈したものないなかったという。
この明らかな教育失敗の結果を見て、当局は6月27日午後4時ごろ一人の尼僧を除き全員の家族が呼ばれ、尼僧は一人一人名を呼ばれ外に蹴り出された。

ーーー

6月18日午前11時頃、カンゼの中国警察本部前にてブルシュ・ナンパ僧院の僧ガワン・プンツォック32歳は法王の写真を掲げ、パンフレットを配りながら以下のようなスローガンを叫んだ
中国が我々にダライラマ法王を非難するよう強要する、その時私たちの苦しみは心臓を刺されたよりも強い」
「中国当局は法王を誹謗、中傷することをやめよ!」
「チベットに人権を!」
「ダライラマ法王はチベットに招待されるべきだ!」
等々

しかし数分後には武装隊に取り囲まれ、鉄パイプや電気棒で殴られつれ去れれた。

ーーー

同じ日その一時間後にはパン・リナ・リンポチェ尼僧院の尼僧ヤンゾン31歳、プワン27歳、ラモ29歳の三人が平和的行進を行いながら、
「ダライラマをチベットに招待せよ!」
「チベットに人権を!」
「チベットはチベット人のものだ!」
「パン・リナ・リンポチェその他の政治犯を釈放せよ!」

を叫んだ。

しかし上記同様の暴力を受けた後連れ去られた。

ーーー

6月26日、テホル・カルゼ・ダカル尼僧院に突然100人ばかりの軍人が現れた
手にはそれぞれみんな銃やライフルを構えていた。

軍隊は尼僧院を包囲し、目的であるツェリン・ワンチュックの逮捕に乗り出した。
彼女はこの事態に少しも怯えることなく、

現れた軍人に向かって「逮捕しに来るのがえらく遅かったじゃない」
と言ったという。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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