チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年7月1日

サ(ル)コジフランス大統領の発言、 元ゲリラ組織の50周年式典、 内地情報等

Pocket

8076cef9.JPGフランス大統領今回のチ中会談に圧力かける

今日付けphayul.comより。

http://phayul.com/news/article.aspx?id=21809&article=Sarkozy+to+decide+attending+Olympics+after+Sino-Tibetan+talks

日本語の関連記事あり<中国がこれはオリンピックを政治化するものだといって非難した>
http://www.afpbb.com/article/politics/2412656/3094024

フランス大統領のニコラス・サルコジ氏は、北京オリンピックの開会式に出席するか否かは、今度行われるダライラマ法王特使と中国特使との第7回会談の結果を見て決定する、と語った。

昨日の国営放送のインタビューに答えて彼は「もしも今回の会談で何らかの進展があり、ダライラマ法王も中国首脳も双方その進展を確認するならば、私の開会式への参加を妨げる障害はなくなるというものだ」と話した。

私の期待は小さくないけどね」とも付け加えた

サルコジ氏はこれまで3月以降の中国のチベットに対する弾圧に鑑み、オリンピックの開会式には出席しないであろうと言っていた。

折しも、今日からフランスは6か月間のEU議長国になった。EUの中でも嘗てよりチベットに対しては急進派である。彼には益々EU全体がチベットをサポートするためのけん引役になってほしい。

フランスは民主主義の発祥地、戦って自由を手に入れた歴史のある国。
自由を大事にする国。(今のサルコジ氏も女のことで戦って自由を得た!?)
だから他の国のことであろうと人権にはうるさい国。

どこかの国とはチベット支援環境が天地ほどの差があるような、、、

そう言えばライス国務長官はまだ北京だったかな?
ライスの前でやったらよ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
元ゲリラ組織の結成50周年式典

同じくphayul.comより、
http://phayul.com/news/article.aspx?id=21806&article=50+years+of+Chushi+Gangdruk+Commemorated+in+New+York+City

6月28日、ニューヨークにてチュシ・カンテゥク(四つの河六つの雪山)はその<結成50周年記念式典>を開いた

チュシ・カントゥクは1958年6月10日に正式に発足した中国に対する初めてのチベット人抵抗組織である。
1959年、法王をインドまで無事に護衛し先導したのもこの組織だ。
その後ネパールのムスタン地区に軍事基地を構築し、アメリカの援助も受けながら13年間中国とのゲリラ戦を戦い続けた。
その後の若い世代にその遺産的精神は現在も伝えられ続けている。

特別スピーカーとして招待されていたジャミヤン・ノルブ氏は
「我々はチベットのために命を捧げたすべての威大な人々のことを忘れてはいけない。アンドゥク・ゴンポ・タシ氏は天才だった。我々は彼の思想に学び、彼の取った戦略を採用しなければいけない」と語った。

なお、この式典にはチベット人以外のスピーカーとして:
Other non Tibetan attending speakers were Wei Jinsheng, Chairman, Overseas Chinese Democracy Coalition, Ms. Rayilaa, daughter of President of Uighur American Association, Dr. Wen Yen Chen, Executive Director, Formosa Association for Public Affairs and Temtsiltu Shobtsood, Chairman, Inner Mongolia People’s Party.
海外中国民主同盟議長のウエイ・ジンシェン氏、ウイグルアメリカ協会会長の娘ライラ女史、その他内モンゴル人民党の党首等も含まれていました。

ーーーー

別に(表だって)特別の行動計画とかは発表されませんでした。ご安心あれ。

ちなみにこのチュシ・カントゥクの話は確か(懐かしい)棚瀬次郎さんの翻訳で日本語でも本が出てるはずです。(間違いなく絶版でしょうけど)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
拷問後遺症

6月30日付委員会リリースより

http://www.stoptibetcrisis.net/pr300608.html
6月24日カンゼのベリ僧院の壁にプロ・チベッタンな落書きを描いたという容疑で二人の僧侶、ケルサン・イシェ27歳、タシ・ドゥンドゥップ30歳が逮捕された。
彼らは先の13日14日に行われた<愛国教育キャンペーン>の最中にも法王を非難することを拒むなど反抗を露にしていたという。

同日同僧院の二人の僧、ギャトゥク・ドルジェ41歳、ワンチュック・ドルジェ39歳がザチュ河に掛かるベリ橋の近くで火を放とうとした容疑で逮捕された。

ラサ近郊ペンボ地区にあるサキャ・ナーランダ僧院の僧侶が4月に逮捕されたが、そのうち二人の僧侶が後に開放された。
しかしモンパと呼ばれる一人の僧は明らかに監獄で激しい拷問を受け、今では歩行困難な身体障害者と化した。
彼がいうには、
監獄では多くの者たちが、長時間首に車のタイヤをはめられ、砂利の上にひざまずかされた。
その間監視人は絶えずみんなを殴り続ける
」のだそうだ。

この僧院の別院ペンデ尼僧院の尼僧たちのうち解放されたものも同様の拷問を受けたと証言し、今も身体に障害が残るものも多いという。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

ちべろぐ

Archives

  • 2018年3月 (3)
  • 2017年12月 (2)
  • 2017年11月 (1)
  • 2017年7月 (2)
  • 2017年5月 (4)
  • 2017年4月 (1)
  • 2017年3月 (1)
  • 2016年12月 (2)
  • 2016年7月 (1)
  • 2016年6月 (1)
  • 2016年5月 (9)
  • 2016年3月 (1)
  • 2015年11月 (1)
  • 2015年10月 (2)
  • 2015年9月 (4)
  • 2015年8月 (2)
  • 2015年7月 (14)
  • 2015年6月 (2)
  • 2015年5月 (4)
  • 2015年4月 (5)
  • 2015年3月 (5)
  • 2015年2月 (2)
  • 2015年1月 (2)
  • 2014年12月 (12)
  • 2014年11月 (5)
  • 2014年10月 (10)
  • 2014年9月 (10)
  • 2014年8月 (3)
  • 2014年7月 (9)
  • 2014年6月 (11)
  • 2014年5月 (7)
  • 2014年4月 (21)
  • 2014年3月 (21)
  • 2014年2月 (18)
  • 2014年1月 (18)
  • 2013年12月 (20)
  • 2013年11月 (18)
  • 2013年10月 (26)
  • 2013年9月 (20)
  • 2013年8月 (17)
  • 2013年7月 (29)
  • 2013年6月 (29)
  • 2013年5月 (29)
  • 2013年4月 (29)
  • 2013年3月 (33)
  • 2013年2月 (30)
  • 2013年1月 (28)
  • 2012年12月 (37)
  • 2012年11月 (48)
  • 2012年10月 (32)
  • 2012年9月 (30)
  • 2012年8月 (38)
  • 2012年7月 (26)
  • 2012年6月 (27)
  • 2012年5月 (18)
  • 2012年4月 (28)
  • 2012年3月 (40)
  • 2012年2月 (35)
  • 2012年1月 (34)
  • 2011年12月 (24)
  • 2011年11月 (34)
  • 2011年10月 (32)
  • 2011年9月 (30)
  • 2011年8月 (31)
  • 2011年7月 (22)
  • 2011年6月 (28)
  • 2011年5月 (30)
  • 2011年4月 (27)
  • 2011年3月 (31)
  • 2011年2月 (29)
  • 2011年1月 (27)
  • 2010年12月 (26)
  • 2010年11月 (22)
  • 2010年10月 (37)
  • 2010年9月 (21)
  • 2010年8月 (23)
  • 2010年7月 (27)
  • 2010年6月 (24)
  • 2010年5月 (44)
  • 2010年4月 (34)
  • 2010年3月 (25)
  • 2010年2月 (5)
  • 2010年1月 (20)
  • 2009年12月 (25)
  • 2009年11月 (23)
  • 2009年10月 (35)
  • 2009年9月 (32)
  • 2009年8月 (26)
  • 2009年7月 (26)
  • 2009年6月 (19)
  • 2009年5月 (54)
  • 2009年4月 (52)
  • 2009年3月 (42)
  • 2009年2月 (14)
  • 2009年1月 (26)
  • 2008年12月 (33)
  • 2008年11月 (31)
  • 2008年10月 (25)
  • 2008年9月 (24)
  • 2008年8月 (24)
  • 2008年7月 (36)
  • 2008年6月 (59)
  • 2008年5月 (77)
  • 2008年4月 (59)
  • 2008年3月 (12)