チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年6月24日
カンゼ一日に三度のデモ
http://jp.youtube.com/watch?v=phb_zK5Fkh0
友人が指摘してくれて注意深く見てると、はじめの方で私が間違って数秒写ってしまっていましが、みんなは気付かない。
それにしても自分が連れて行って撮ってもらったし、ちゃんと大事なところを出してくれたので、大満足です。
ソナムが話しかけているのはトンバニです。なかなか沢山いいこと言ってくれたと思う。
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23日付、連帯委員会プレスリリース
<6月22日カンゼで一日に三度の平和的デモが行われた>
午前11時頃、カンマル僧院の僧侶ツェリン・プンツォックとシリダ村タパンツァン僧院のタシ・シェラップが平和的デモを行った。
午後1時頃には同じくカンマル僧院の僧侶セルガとイシェ・ダルギェが同様のデモを行った。
午後2時から3時にかけ少なくとも10人のチベット人がシリダ村出身の一人の男に先導されデモを行い、プロチベットのパンフレットを配った
このデモに対し当局は催涙弾を発射し、デモ参加者を囲んでリンチした後逮捕した。
彼ら平和的行進を行った者たちのスローガンは、
チベット独立、ダライラマ法王に長寿を、
法王はチベットに帰られるべきだ。
昨日6月23日にはダドシャン出身の若者ダグは頭に<チベット独立>と書かれた鉢巻を巻き、頬にはチベット国旗を描いて一人<チベット独立!>等のスローガンを叫びながら、パンフレットをくばり行進した。
まもなく武装警官に彼は逮捕した。
彼のパンフレットに曰く:
1.中国政府はダライラマ法王をチベットに招聘すべきだ。
2.チベットに人権を。
3.チベットに自由を。
4.チベット人ジェノサイドをやめよ。
5.全ての中国軍はチベットを去れ。
6.様々な非人間的道具を使い平和的デモを行ったものを拷問することをやめよ。
特にこのカンゼ地区での拷問はひどい。
7.すべてのチベットの政治犯を解放せよ。
8.カンゼ地区の僧院、尼僧院を包囲している中国軍を撤退させよ。
法王とチベッ亡命政府を非難することをやめよ。
9.チベットにオリンピック・トーチを持ち込むな。チベットはチベット人のものだ。
さらに、カンゼでは近日4人の若者によるデモも伝えられているが詳細は不明。
ラサにオリンピック・トーチが来ることに合わせて数件の同様のデモ行われたというが詳細不明。
タクルン僧院とそのペンボ別院でもデモがあったという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)