チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年6月23日
今日の朝のNHK「おはよう日本」で中国の嘘を暴く証言が流れた。
今日の朝NHKでとうとうソナムの証言が放送されたようですね。
ダラムサラじゃ見れないので、友人たちに見てもらいコメントも頂きました。
その中、いつも翻訳でお世話になっているY女史が詳しくレポートしてくださったので、ブログの表に移しました。
(なおまだ詳しい証言を読んでおられない方は5月4日と7日のブログに行ってください。)
しっかり大事なところは出してくれたようですから、安心しました。
これを企画し撮影したNHKの人達も内部で戦いやっとここまで流してくれたのです。
NHKに感謝します。
コルラを一緒に付き合って重いカメラ担いで歩いたり走ったりしたカメラマンOさん御苦労さまでした。制作して頂いた同じくOさん有難うございました。
今後ともチベットのことをよろしくお願いします。
忘れないようにね。
実はまた昨日からX放送が来てくれてます。
今度は特集かな?
NHK「おはよう日本」 放映時間・6/23(月)午前7:15~7:18 頃
コーナータイトル「チベット暴動 目撃者の証言」
【スタジオのアナウンサー】
中国チベット自治区のラサで、3月に起きた暴動。
その暴動を目撃し、チベット亡命政府が拠点を置くインドのダラムサラに逃れてきた男性が、当時の状況を証言しました。
【ダラムサラの光景】
インド北部のダラムサラには、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世ら、一万人を超えるチベット難民が暮らしています。
【難民受け入れ施設を紹介するNHKレポーター】
チベット難民の受け入れ施設です。こちらではこれまで月に200人程度難民を受け入れてきましたが、3月に起きた一連の暴動以降、チベットを脱出できた人は数人にとどまっています。
【食事をしているソナムさん】
4月末にチベットから逃れてきたケルサン・ソナムさんです。ソナムさんはラサで仕事中に僧侶のデモを目撃し、自分も加わりました。
【ソナムさんの語り】
ケルサン・ソナムさん(38)
「寺で、お坊さんが『チベット独立』『ダライ・ラマ万歳』と叫んでいると、たくさんの部隊がやってきて、お婆さんと若いお坊さんが銃剣で刺され、殺されたのです。
それをきっかけに人々は石を投げ、商店を壊し始めたのです」
その後、中国当局はデモ隊に向かって発砲を始めた、と言います。
ソナムさんは、一緒にいた友人を亡くしました。
「タタタタ……と発砲が開始され、たくさんの人が倒れました。
倒れた人はみんな、部隊がトラックに乗せて連れていきました。
一緒にいた親友も、胸を撃たれて殺されました」
5. Posted by 友人K 2008年06月23日 11:16
当局に連行される恐怖を感じたソナムさんは、警備の網を越え、ネパールを経由して、ここダラムサラにたどり着きました。
【街を歩き、写真を買っているソナムさん】
この日、ソナムさんは、街で売られているダライ・ラマの写真を買いに行きました。
チベットでは禁止されているため、手に入りません。
「(写真が変えて)満足です。
ダライ・ラマは心の支えですから」
【お経を唱えながらコルラするソナムさん】
ソナムさんは毎日、ダライ・ラマの寺院の周辺を回って、祈りを捧げています。
「暴動で死んだ仲間の供養のために、祈ります。
拘束されている人たちの、一刻も早い開放を求めても、祈るのです」
【スタジオのアナウンサー】
3月の暴動をめぐって、チベット亡命政府は「武装警察に撃たれるなどして、209人が死亡した」としています。
一方、中国政府は「警察官を含む20人が暴動に巻き込まれるなどして死亡した」としており、双方の発表は大きな食い違いを見せています。
以上、とりいそぎ文字起こししました。ご参考までに。
「暴動」といった言葉遣いなど、どうかと感じる部分は一部ありますが、全体として新華社の垂れ流しではなく、たいした進歩だと思います。
現場の報道陣の皆さん、お忙しいなかをありがとうございます。
応援していますので、がんばってください。
(Y女史)
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)