チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年5月20日
カム、カルゼの人望厚い活仏逮捕される。カムでゼネスト。
19日付、連帯委員会、TCHRD、PHAYULの発表によれば、
http://www.stoptibetcrisis.net/pr190508.html
http://www.tchrd.org/press/2008/pr20080519b.html
5月18日午前4時半頃、カム、カルゼの著名なトゥルク(活仏)ブルブ ツェリン リンポチェが自宅にて逮捕されたと伝えた。
彼はこの地方では宗教的カリスマであり、チベット人のインスピレーションと希望の星であった。さらに養老院を設立したり、私設の薬局を2箇所で開いたりして福祉全体を心がけるリンポチェとしても有名であった。
人々に愛されているリンポチェが逮捕されたことで、地域の住民は悲しみにくれ、その安否をしんぱいしているという。
未だ行方不明だ。
彼の下にはテホル カルゼ僧院、パンリ及びヤツェの両尼僧院がある。
14日にはパンリ尼僧院の尼僧55人が<愛国再教育キャンペーン>に反対してデモを行い逮捕されている。
今回の逮捕はこの事件とも関係していると思われる。
中国は過去にも多くのチベットの著名な宗教家を逮捕してきた。
例えば、有名なシェルタ学堂を創設したケンポ ジグメ、
カム ナーランダ僧院を創設し、チベット一の福祉事業家と言われていたトゥルク(活仏)テンジン デレック、
ラサでギャツォ孤児院を創設したバンリ リンポチェ、
等はすべて偽りの罪状により逮捕拘束された。
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もう一つのニュースとして、
カムのタウではチベット人トラック運転手達が中国政府のチベット人に対する弾圧に抗議し、すべてのチベット人の団結を示すためにゼネストに入ったという。
カムでは以前よりお伝えしている農民ゼネストも依然続けられているという。
中国政府のチベット人蔑視分離政策により、職場では同じ仕事をしてもチベット人の給料が最近落されるということ事例が沢山あるという。
職場での嫌がらせ、暴力なども報告されている。
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いつの未来か中国の実態はナチ以上だったと歴史学者が認める日が来るのか、、、
その頃にはもうチベット人はミゥージアムピースか?
ウオーレンコミッティーというアメリカの有名な戦争被害調査機関があるが、
そこは嘗て、毛沢東が在任中に中国人、チベット人、ウイグル人、モンゴル人、満州人、その他少数民族会わせて3600万~5500万人を殺害したとの報告書をまとめた。
もちろん戦闘ばかりでなく、多くは食糧政策の失敗による餓死者の数とかだ。
文化大革命中批判集会で殺された人ももちろん多いだろう。
レーニンをを二倍ほど抜きギネスブック虐殺者NO1は間違いなしだ
その中でもチベットは120万人、人口の5分の1が殺された。人口比率ではトップグループだ。
その毛沢東を未だ持って崇拝する中国共産党!
共産党の実態を日本人はあまりにも知らな過ぎる。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)