チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年5月10日
続ダライラマ法王中国との対話に関するコメント
今日5月10日付phayul.comにドイツのメディアが法王に最近独占インタビューした記事が載っていました。
英文は以下です。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=21170&article=Dalai+Lama+Upbeat+on+China+Talks+Ahead+of+Visit+to+Germany
その中より法王の話されたことのみ書き出してみました。
「対話の雰囲気は攻撃的ではなく、お互いに敬意をもって行われた」
「次回の話合いのための具体的な提案が草起された」
「思うに中国側は3月にチベットで起こった抵抗運動、及び(その反響が)8月のオリンピックの障害になることを恐れて話し合いに応じて来たのであろう」
「私のできることはただ、自由社会が(中国に)圧力をかけ続けることを励ますことだ」
「北京との話し合いは単なる形式的(symbolic)なものではなく、生産的(productive)なものでなければならない」
「同時に透明性が必要だ。閉じられたドアの向こうでの秘密会議は終わらされるべきだ」
「中国はやっと今回初めてチベットに問題があることに同意した」
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以下には法王の5月16日から4日間のドイツ訪問の予定。
その間にどんな政治家に会うのかが報告されています。
どこかの国とは大違いです。
関心のある方は英文へ。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)