チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年5月8日
ダライラマ法王特使記者会見
先ほど10時から始まり一時間ほど、特使ロディ ギャリ リンポチェの帰還報告記者会見がガンギのDIIR情報省で開かれました。
日本の各メディア揃い踏みの中でした。ですから詳しいことはプロに任せます。
きっと超短い記事にしかならないと思いますがね。
はっきり言って何の特別の話もありませんでした。
お互い言いたいことを大人しく紳士的に言い合って、唯一次回も会おう(See you Later!?)と言えただけが成果とのことでした。
もちろんこれは対話ではないない訳です。
中国が<対話>やったジャン、またやるさ。と言えるための手助けをしてやっただけな訳です。
こんなインドの田舎まで100人近い報道陣が集まるという、皆さんの御苦労まで強いてだ。
フランスのプレスが「今回の話合い?はサコジ首相のいう、オリンピックの開会式に出席するかどうかは、中国がダライラマ法王(側)と話し合うかどうかによる、と言ってる、その対話に当たると思うか?」
ロディ ギャリ リンポチェ曰く「この会議はあくまで非公式のものだからそれには当たらないと思う。現在まで6回継続されてきた会談の7回目が開かれた後には結果によってはそう言えよう」
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もう法王の潅頂が始まるので寺に行きます。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)