チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年4月27日
亡命チベットの役者達の<対話>についてのコメント
<現チベット亡命社会の立て役者3人の対話に対するコメント>
中国側が話し会おうと言ってきたことについて、
RFA(ラジオ自由アジア)の中で先ほど関連する談話が耳に入った。
まずはアメリカ代表のタシ ワンドゥ氏は
「根本的解決は無いにしても、取りあえず今の内部チベットの状況を少しでも改善できるなら意味はあるだろう」
総理大臣のサンドゥ リンポチェは
「今の状況が改善され、中国が法王への間違った非難をやめ、現実を正しく認識する用意があるなら話し合いも実りあるものとなろう。そうでないならまだその時期ではないと思う」
在アメリカのチベットの著名な作家、活動家のジャミヤン ノルブ氏は
「中国は今回の騒動はすべてダライラマが扇動したものだと主張している。そのダライラマにその扇動をやめるなら話合ってもいいと言って来ている。
中国から見れば(言えば)、ここでダライラマが話し合いに応じるとは、中国側の言い分を認めて降参に来たことになるだろう。期待するなら痛い目にあうことだろう。
中国人に民主主義を教えるのが先だろう」
植民地支配され、今も人質を取られたまま「もうそれ以上チベット人同朋を拷問しないで下さい、殺さないで下さい」と懇願するのが法王の役なのか!?
各国も話合いに持って行けばもういいと思っている節もある。最初から中国に気を使っているのだ。
本来なら国連がチベット問題を議論すべきじゃないのか?
中国非難決議を出し、即刻中国がチベット人迫害をやめるよう圧力をかけるべきだ。
この際今後の世界平和のためにも中国を常任理事国がら外すべきだ。
<トーチ>の後は<対話>か、中の人達の話は何時中心になるのか?
ダライラマ法王<踏み絵>をやめよ!
チベットは今日は雪とBBC。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)