チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年4月22日
昨日の21日付委員会プレスリリースの続き
大量のチベット人が逮捕されたり、され続けたりする結果、チベットの刑務所はどこもチベット人の政治犯で溢れかえっている。逮捕者は遠い他の土地い連れて行かれたり、中には中国本土の刑務所に移送される者もいる。
解放された者もいるが、彼らは一様に拷問と飢餓の故に極端に衰弱して出てくるという。
また、すべてのチベット人囚人は保釈金として数千~数万元を支払うよう要求されている。
その他の情報としては3月18日、ペンボルンドゥップの北タクルン僧院から僧侶の一団がダムシュン地区庁舎に向かって平和的行進を行ったという。その後の詳細は不明。
チベットの危機的状況を鑑みて、委員会は国連及び各国際機関に対し以下の六カ条緊急要請を行う。
1.早急にチベットに独立した事実調査団を派遣すべきこと。
2.早急にチベット全土で自由な取材が許可されるべきこと。
3.早急に中国政府はチベット全土でチベット人に対する弾圧
と残忍な殺戮を中止すべきこと。
4.早急にすべての拘束、逮捕者を解放すべきこと。
5.負傷しているチベット人が適切な手当を受けられること。
6.チベット人の移動と、生活必需品へのアクセスが許される
以上
デブンの僧たちは洞窟が、セラの僧侶たちはレンガ工場が監獄となっている。
朝晩の寒さはいかばかり、何日も食事は与えられない、拷問は休みなしに続く。
嘘だと思う中国人は地獄を見に行くといい。チベット人や私たちはそれを見て、驚き憐れみ、何とかして早く助けたいと思うことだろう。中国人はそれをみて、、、平気に笑ってほっておくでであろうか?
ああ、人非人に作られし、ツンボで可哀そうな中国人たちFree China!
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)